マセラティが速さも高級さもカッコよさも全部載せ! 限定62台の「MCXtrema」が異次元すぎた (2/2ページ)

やりたいことを詰め込んだサーキット専用車

 MCエクストレーマの基本構造体であるモノコックは、もちろん軽量なカーボンファイバー製。そのねじり剛性と曲げ剛性はもちろん世界の最高水準にあるもので、これに新しいジオメトリーを得たダブルウイッシュボーンサスペンションが前後ともに装備される。ちなみにこのサスペンションのダンパーは4ウェイ、ほかにスプリングやアンチロールバーも環境にあわせて調節が可能だ。

 ミッドに搭載されるエンジンは、3リッターのV型6気筒ツインターボで、ベースとなる技術はもちろんMC20用の副燃焼室を持つネットウーノエンジンにある。このMCエクストレーマでは、さらに最大過給圧が約1.8kg/hpに引き上げられるなど、ネットウーノV6エンジンの限界に挑戦したともいえるチューニングが施され、その最高出力は730馬力、最大トルクも730Nmを得るに至った。これはMC20の数値と比較すると、最高出力では110馬力ほど向上した結果になる。

 組み合わせられるミッションは6速のシーケンシャルギヤボックス。ステアリングホイールにはパドルシフトも装備され、リヤのデファレンシャルは機械式セルフロッキングになるなど、まさにレーシングパフォーマンスが解き放たれる瞬間を、MCエクストレーマは62人のカスタマーのために待っているのだ。

 注目の車重は乾燥重量で1300kg。その走りが相当に過激なものになることは容易に予想できるところだ。


山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ
趣味
突然思いついて出かける「乗り鉄」
好きな有名人
蛯原友里

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