誓約書なんかじゃ意味ナシ! 悪質転売ヤー対策にメーカーがランクル250で取る「納得の手法」とは? (2/2ページ)

大量に作ることで転売価値を下げる作戦か

 従来行われていた正式発売前の予約販売も、高値転売される危険性のある車種は最近では行われていない。納車後にお客がそのクルマをどうするかはそもそも自由なのだが、転売ありきでの購入となると少々話が異なる。

 完全阻止ということはできないが、抑止するためにあらゆる手立てを講じているのだが、一般消費者がそれに巻き込まれる頻度が最近ではとくに目立ち始めていただけに、このランドクルーザー250の動きが事実ならば、その行方はじつに興味深い。

 このような転売ヤー対策は高額で人気が高く、高値転売が期待できる車種に限定されており、販売現場への事前の情報提供量は以前より減っているようだが、一般的な量販車では予約受注も取りながら販売促進活動を行っているとのことである。

 ただし、発売前にはどのように変わるのかについてビジュアル的な資料はなく、文字ベースの情報も限定的なので、そのあたりは納車時に「思っていたのとは違う」といったトラブルがないよう、慎重に予約受注を進めているとのことである。

 トヨタではないが、2024年3月末に正式発売されるホンダWR-Vでは、販売現場の予想を超えて予約受注が入っているとのこと。

 しかし販売現場では、「実際のクルマはヴェゼルとボディ寸法はほぼ同じです。すでに画像は公開されていますが、『サイズ感』はなかなか伝わりません。実際納車やその前に展示車が置けるようになったときなどに、『思っていたより大きい』といったことでキャンセル話が出ないかヒヤヒヤな部分もあります」との話も聞いている。

 それもあるのか、WR-Vは発売前には全国のショッピングモールなどに展示して、そこで実車確認ができるようなキャンペーンを展開している。

 新車販売の現場はまだまだ、いろいろな意味で混乱が続いているようである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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