クルマの事故の30%は駐車場内! 愛車を危険にさらさないために誰でもできる「駐車対策」6つ (2/2ページ)

駐車場では少し考えてからクルマを停めよう

 続いて3つめとしては、車両のリヤ同士が向かい合うような配置となっている駐車場では、ミニバンやスーパーハイトワゴンなど、バックゲートが大きく開く車両の後ろを避けるということ。

 もちろんこれも、そのオーナーさんが荷物を出し入れする際などに、誤ってぶつけるのを懸念してということになりますが、自分の愛車がバックゲートの大きな車両の場合も、なるべく後ろに他の車両が停まっていない駐車枠に停めたり、後ろがひらけている場所を探すほうがいいでしょう。

 4つめは、壁や柱などの出っ張りがある場所を避けること。

 データにもありましたが、駐車場の事故で壁やフェンス、街灯などとの接触事故は約30%にものぼります。地下駐車場など暗いところでは壁などが見えにくかったり、初めて停めた場所で「こんなところが出っ張ってるとは思わなかった」という場合もありますので、あらかじめ避けておくことが大切です。

 よく、駐車場の角にある駐車枠は、片側が壁やフェンスになるのでドアパンチなどをされるリスクが低くなるといって好む人もいますが、その場合には予期せぬ出っ張りなどがないかどうか、しっかり確認するようにしたいですね。

 5つめは、洗車したばかりの人はとくに注意したい、鳥フンや落ち葉、花びらなどが降りかかるような場所。

 大きな木の下や街灯、電線、屋根の先端といったところは、こうした汚れの被害に遭いやすい場所になりますので、注意が必要です。

 6つめは、盗難やイタズラを予防するために、周囲の人から死角になってしまうような場所も、できれば避けたいところです。

 駐車場には監視カメラが設置されていることも多いですが、それはほとんど抑止力にはなりません。帽子やサングラスやマスクでいくらでも顔は隠せますし、被害に遭ったあとに役立つことはあっても、やられてからでは遅いのです。

 やはり、抑止力に効果的なのは「人目」ですので、通行人から完全に隠れてしまうような駐車枠は避けた方が無難といえます。また、車内の荷物が窓から見えないように、シートに置きっぱなしをするのはやめて、ラゲッジに移動させてトノカバーなどで隠しておくことも忘れないようにしましょう。

 ということで、駐車場では適当に空いてるところに停めるのではなく、愛車から離れている時間も安心して過ごせるよう、少し考えてから駐車するようにしたいですね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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