一見車種は少ないけどSUVにセダンにクーペまでガッツリ網羅! SUBARUのラインアップを一気にまとめてみた (2/2ページ)

じつは多彩なボディバリエーションを揃えている

レヴォーグ

 2014年にデビューしたレヴォーグは、名車レガシィツーリングワゴンの後継モデル。車名もLEGACY、REVOLUTION、TOURINGの3つの単語を組み合わせたもの。扱いやすいボディサイズやユーティリティ、動力性能など国内ユーザーのために作られたステーションワゴン。コンセプトはワゴンとスポーツカーのクロスオーバーモデルだ。

 2代目となる現行型は2020年にデビューし、フルインナーフレーム構造のSGP(Subaru Global Platform)や「アイサイトX」をもっとも早く搭載したモデルだ。パワーユニットは1.8リッターDOHC直噴ターボと2.4リッターDOHC直噴ターボの2タイプ。トランスミッションは、1.8リッターターボがリニアトロニックCVTで、2.4リッターモデルは高出力対応型のSPT(Subaru Performance Transmission)となる。駆動方式も全車フルタイムAWDとなるが、1.8リッター車はアクティブトルクスプリットAWD、2.4リッター車はVTD(不等&可変トルク配分電子制御)AWDとなる。

 また、STI Sportにはスバル車として初めて、任意で減衰力を変更できる電子制御ダンパーを採用している。グレード展開は1.8リッターモデルがスマートエディションEX、GT-H EX、STI Sport EXの3グレード。2.4リッターモデルがSTI Sport R EXのみの設定(特別仕様車は除く)。登場時は標準的なアイサイト仕様車の設定も存在したが、現在は全車が高度運転支援システムの「アイサイトX」が標準装備となる。

レヴォーグレイバック

 現行型レヴォーグをベースとした都市型SUV。レヴォーグよりもロードクリアランスを55mm向上させた200mmとし、都会にもマッチするスタイリッシュな専用バンパーはアプローチアングル、デパーチャーアングルも考慮した形状となっている。

 エンジンは1.8リッターDOHC直噴ターボのみの展開で、レヴォーグに搭載される2.4リッターターボの設定はない。トランスミッションはリニアトロニックCVT。グレードもLimited EXのみのモノグレード展開だ。レヴォーグ同様アイサイトXを標準装備としている。

WRX S4

 スバルのスポーツフラッグシップとなるWRX S4は、スバル唯一の4ドアセダンだ。WRXシリーズの伝統ともいえる大型スポイラーもオプション設定されており、モータースポーツの世界でも活躍しているモデル。パワートレインは、全車2.4リッターDOHC直噴ターボを搭載し、トランスミッションは高出力対応型リニアトロニックCVTのSPTを採用。駆動方式はフルタイムAWDでVTD式となるほか、アイサイトXも全車標準装備だ。

 グレード展開はSTI Sport R EXとGT-H EXの2グレード構成。レヴォーグ同様STI Sportには電子制御ダンパーを採用している。

BRZ

 GR86とは兄弟車となるが、サスペンションのセッティングやフロントマスクなど相違点も多い。フロントフェンダーやルーフにアルミを使用するなど、気もちのいいドライビングを実現するために運動性能が向上されている。

 パワートレインは全車2.4リッターDOHC直噴 NA(自然吸気)エンジンにスバル唯一のFR方式を採用。トランスミッションは6速ATと6速MTを設定し、現在スバルの普通車では唯一MT車が選択できるモデルとなっている。

 運転支援システムはAT、MTともに全車アイサイトを標準装備。プラットフォームはSGPの知見を活かしたBRZ(GR86)専用インナーフレーム構造の新FRプラットフォームを採用している。グレードはSTI Sport、S、Rの3グレード展開。STI SportにはAstemo製SFRDフロントダンパーなど専用の足まわりがおごられるほか、ブレンボ製ブレーキキャリパーもオプションで設定される。

ソルテラ

 トヨタとの共同開発で誕生したクロスオーバーSUV型BEV。トヨタbZ4Xと兄弟車ながら、販売方式(bZ4Xはリースのみ)や装備(回生力調整パドルの有無やリヤシートヒーターの有無など)など細かな違いがある。生産はトヨタが行っているが、開発には当初からスバルもエンジニアが多数参画している。

 プラットフォームはBEV専用のe-SGPでbZ4Xではe-TNGAと呼ばれる。駆動方式により搭載モーターが異なり、前輪駆動が1XM型150kWモーター、AWDが1YM型80kWモーターを2基搭載する。AWD車にはフォレスターなどにも搭載される「X-MODE」を装備。バッテリーは全車リチウムイオン二次電池を採用。運転支援システムは第3世代Toyota Safety SenseをベースとしたSUBARU Safety Senseを採用。渋滞時支援のアドバンストドライブ、レーンチェンジアシスト、フロントクロストラフィックアラートなどの機能も装備される。グレードは前輪駆動とAWDを選択可能なET-SSと、AWDのみの設定となるET-HSの2グレード展開だ。

 現行の自社生産モデルでは、7車種に対してパワーユニットが6種類。FB20型2.0リッターNA(インプレッサ専用)、FB20+MC1型2.0リッターマイルドハイブリッド(インプレッサ、クロストレック)、CB18型1.8リッターターボ(フォレスター、レヴォーグ、レイバック)、FA24型2.4リッターNA(BRZ)、FA24型2.4リッターターボ(レヴォーグ、WRX S4)、FB25+MC2型2.5リッターストロングハイブリッド(クロストレック、フォレスター)と、エンジンでわけて考えるとラインアップは意外とわかりやすい。

 SUVが注目されがちなスバル車だが、ステーションワゴンやスポーツモデル、ハッチバックなど魅力的なモデルも数多くラインアップされているので、ぜひチェックしてほしい。


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