この記事をまとめると
■2026年も東京で「フォーミュラE」が開催されることが決定した
■フォーミュラEは東京都の公道で行えるで唯一のモータースポーツレース
■2025年に続きダブルヘッダー(2日間)でのイベントとなる
いまは世界的な人気モータースポーツとなったフォーミュラE
2014年に中国・北京で開催されて始まった電気自動車(EV)によるレース「フォーミュラE」。2021年には国際自動車連盟(FIA)の公認となり、いまや世界規模で盛り上がりを見せているフォーミュラレースである。
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EVのレースなので当然パワーユニットはモーターのみとなり、スパークSRT-05eというシャシーを共通して使用する。また、前後のウイングをはじめとする空力パーツ、フロントサスペンション、タイヤ、バッテリーも、すべてのチームが同じものを使用するワンメイク形式で競われる。
ただし、モーター・ジェネレーター・ユニット(MGU)、インバーター、ギヤボックス、リヤサスペンションについては、各チームが独自に開発したものを搭載できる。
勝敗を分けるポイントはMGUの運用方法だ。レギュレーションにより、予選では最高出力が250kW(約335馬力)、決勝レースでは220kW(約300馬力)に制限される。各チームがこの限られた電力をいかに効率よく使用し、最大出力を長時間維持できるかが戦略上の重要な鍵となっている。
2026年もフォーミュラEが東京にやってくる
フォーミュラEは2024年のシーズン10で初めて東京で開催された。そしてシーズン11となる2025年は、5月17・18日の2日間にわたり実施され、大盛況のうちに幕を閉じた。この成功を受け、2026年も東京でのフォーミュラE開催が決定。開催予定日は2026年7月25日(土)と26日(日)だ。
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フォーミュラEの大きな魅力は、首都・東京で行われる唯一の公道モータースポーツイベントである点にある。これは東京都との緊密な連携があって初めて実現可能となるものであり、2026年も2日間(ダブルヘッダー)での開催が決まったことは、都からの厚い信頼を示している証拠と言える。
今回の決定についてフォーミュラEのCEOジェフ・ドッズ氏は次のように語った。
「3年連続での東京開催実現を大変うれしく思います。そして、2026年もダブルヘッダー形式で開催できることに興奮しています。東京都の力強いサポート、日本のファンの情熱、そして東京という街が持つ世界的な注目度により、東京はフォーミュラEカレンダーのなかでも至宝のひとつとして確固たる地位を築きました。この象徴的な都市の中心を駆け抜けるのは、我々にとって大きな誇りであり、2026年に東京の街に世界最高峰の電動モータースポーツをお届けできることを楽しみにしています」
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東京ビッグサイト周辺で開催される2026年のフォーミュラE・シリーズ12。新世代マシン「GEN3 Evo」が駆け抜ける電動フォーミュラならではの圧倒的なスピード感と迫力で、2026年の夏はさらに熱く盛り上がるはずだ。