道路に落ちていたゴミが次に通る時には消えている! 誰がいつどうやって回収しているのか実態を探ってみた (1/2ページ)

この記事をまとめると

■高速道路と一般道の落下物回収体制とその実態を解説

■NEXCO交通管理隊が年間30万件を処理し一般道ではユーザー通報が支える

■積載物固定義務違反が根本原因で市民の荷確認と通報協力が求められている

朝のゴミが夕方に消えるのはプロの努力の賜物

 朝のクルマ通勤時、ふと路肩に目をやると、潰れた段ボールや片方の靴、あるいはペットボトルのかけらなどが転がっているのを見かけたことはないだろうか。「汚いな、危ないな」と思いつつ通り過ぎ、夕方の帰宅時に同じ場所を通ると、あれほど目立っていたゴミが跡形もなく消えている。

 これらは一体、誰が、いつの間に回収しているのか。私たちドライバーがなにげなく走行し、当たり前だと思っているきれいな道路は、どうやって維持されているのか。その実情をお伝えしよう。

 まず、多くのドライバーが利用する高速道路の話から始めよう。ここで落下物の回収を担っているのは、主にNEXCOなどの高速道路会社が管理する「交通管理隊」である。

 彼らは黄色のパトロールカーに乗り込み、24時間365日体制で道路を巡回している。時速100キロで行き交うクルマのすぐ脇で、重いタイヤや飛散した積荷を回収する作業は、極めて危険を伴う。

 落下物の数は私たちの想像以上だ。NEXCO東日本のデータによれば、同社管内だけで年間約10万件もの落下物が処理されている。全国では30万件以上となる。これは単純計算でも1日に820件以上、およそ1〜2分に1回のペースでなにかが拾われていることになる。内訳として多いのは、プラスチックや布類、そしてタイヤのバースト片などだが、なかにはトラックから落下したと思われる木片や家具、冷蔵庫など「なぜこれが?」と首を傾げたくなるような大型ゴミも少なくない。

 高速道路上のゴミがなくなるのは、彼らが常に目を光らせ、また通報があれば即座に駆けつけて回収しているからにほかならない。彼らは落下物を見つけると、発煙筒を焚いて後続車に警告を発し、ふたり1組の連携プレーで瞬時に回収を行う。その手際のよさは、まさにプロならではの高度な連携だ。


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