「あいつ出戻りで納屋モノ起こしたけど製廃で出ないから部取り買うらしいよ」……って一般人からしたら何もわからん! ネオクラ車界隈の隠語10選 (2/2ページ)

知らない人からしたらまるで暗号!

●起こす

 長年、不動の状態にある個体を復活させることを意味する「起こす」。エンジンなどの機関系をリフレッシュする場合や、ボディを含めたリフレッシュ、あるいはフルレストアまで。範囲はさまざま。いずれにしても、眠っていた個体が現代によみがえるのはじつに喜ばしいコトじゃないですか皆さん!

●部取り

 察しのいい方であればピンとくるかもしれません。いわゆる「部品取り車」の略で「部取り」です。モデルによっては新品の純正部品がほぼ「製廃で出ない」ため、不動車や書類なしの個体を丸ごと入手して自宅などの敷地に保管し、必要に応じて外して使用するのです。「部品取り車」を置ける場所があるだけでも恵まれていますよね。うらやましい。

●製廃

 いわゆる「製造廃止」の略で「製廃」です。旧車およびネオクラシックカーの大半が純正部品の保有期間を過ぎているため、再生産することなく在庫限りで製造廃止となってしまうのです。最近は各国産メーカーが再生産を行うようになったため、一部のモデルでは新品が手に入ることもあります。

●書類なし

「書類なし」とは、1台のクルマが誰かの所有物であることを公的に示す書類が揃っていないことを意味します。つまり、実体としては誰が見ても自動車でも公道を走ることができないのです。幾重にも方法を重ねれば公道復帰が可能な場合もありますが、実際にはかなりの労力を要します。よって現実的な落としどころとして「書類なしのクルマ=部品取り車」とみなされるのです。

●納屋物件(納屋モノ)

 何十年ものあいだ倉庫や蔵、納屋など、屋内または屋根がある場所に不動の状態で放置されていたクルマを「納屋物件(納屋モノ)」と呼んだりします。一見すると埃まみれのクルマに映りますが、生産時(オリジナル)のコンディションで保管されていた可能性が高く、見事に復活させればお宝に化ける可能性を秘めています。

●まとめ:ほかにもいろいろ……。

 そのほか「リプロ(リプロダクション)」や、「ニコイチ」「サンコイチ」など、挙げればキリがありません。インターネットオークションで自動延長の応酬を繰り返す「札束の殴り合い」なんていうのもありますが、これは旧車およびネオクラシックカー界隈でなくとも使えますね。今回ピックアップした用語は、意識しなくてもその界隈にいれば耳にするものばかりです。なにはともあれ、クルマ(とくに旧車)は部品ですよね。「出て」くれないと困ります。


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松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
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