レンタカーでお馴染みのクルマたちが信じられない速度でバトル! いま全日本ラリーのJN5クラスが激熱だった (2/2ページ)

至極のFFコンパクトカーが渾身のアタック

 もちろん、ロールケージはマルヨシスポーツ、アンダーガードはオクヤマといったようにラリー競技の必須アイテムも装備。エンジンはコンピュータの変更程度で、それ以外はノーマルだが、エクステリアとしてはTRDのリヤスポイラーとワークのホイール&ダンロップのタイヤ、インテリアではブリッドのレーシングシート、GT2iのシートベルトがポイントで、油圧のサイドブレーキが装着されていることも同モデルの特徴となっている。

 同マシンの開発を担ったガレージセキネンの関根正人氏は、「ボディ補強をしっかりやっているので、車両重量としては他のJN-5車両と比べても軽いほうではありませんが、そのおかげで剛性が高くなっています。エンジンは程度のよい中古ですが、クルマの動きはよくなっていると思いますよ」と解説。

 さらに「足まわりやブレーキのセッティングもきっちりやっています。松倉選手は北海道出身ですが、北海道のドライバーはリヤが動かないとダメなので、そういった味付けをしています。正直、特別なことはしていないけど、きちんとクルマを作って、きちんとセッティングをして、きちんとしたドライバーが乗ればFFの小排気量モデルでも速いと思います」と関根氏は語る。

 これに対して同モデルのステアリングを握る松倉選手も「ボディをちゃんと作っているので、すごくカッチリとした仕上がりです。パワーはないんですけど、キビキビ動くのでコーナリングスピードを下げずに曲がっていくようなクルマ」とのこと。

 さらに、セッティングに関しても松倉選手は「足まわりはソフトな感じなんですけど、踏ん張るところは踏ん張ってくれるような仕上がりです。僕はリヤを動かしながらラインをトレースしていくような走り方なので、それに合わせたセッティングになっています」と好感触に仕上がっているようだ。

 この結果、松倉選手はヤリスを武器に2連勝を達成したが、2位入賞を果たした阪口知洋選手のマーチ、3位入賞を果たした有川大輔選手のヤリスも完成度が高いだけに、今後もJN-5クラスでは、至極のFFコンパクトカーが渾身のアタックを繰り広げていくことだろう。

 なお、JN-3クラスではトヨタGRヤリスを駆る山田啓介選手、JN-4クラスではスバルBRZの上原淳選手、JN-XクラスではトヨタRAV4 PHVの天野智之選手がそれぞれ勝利を飾っている。


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廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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