中国車もいよいよ「ホンモノ」になってきた! Gクラスやレンジローバーに乗ってきた富裕層が目を向ける中国地場の高級SUV (2/2ページ)

国外にも目を向け始めた中国メーカー

 本家ランドローバーはフルBEV化を目指しているようだが、オマージュしている中国系では必ずしもBEVというわけではなく、ガソリンエンジンを充電用に搭載するレンジエクステンダーEV仕様のモデルも目立っていた。

 2025年春に上海を訪れると、「お金もち=Gクラス」と表現していいほど富裕層はメルセデス・ベンツGクラスに乗っており、街に溢れていた。Gクラスは、時には軍用車の民生版などともいわれるが、中国でもかつての北京ジープを生産していた北京汽車や、実際に人民解放軍に納めている東風汽車、そしていつかは人民解放軍に納めたいとも願っているとされる長城汽車あたりが熱心にハードオフロード系SUVを展示していた。

 こちらはその趣向性からもICE(内燃機関)車がほとんどとなっており、長城汽車はタイなど東南アジアではディーゼルエンジン搭載車も販売しており、タイやインドネシアではメキメキとそのディーゼルエンジン搭載車が存在感を見せてきている。奇瑞汽車はBEVながらハードオフロードSUVみたいな外観を採用する、iCAR V23(一部地域で車名は異なる)を東南アジアで積極販売するなか、その兄貴格でレンジエクステンダーEVとなるV27を発売している。

 いままではクルマをもつだけでそれがそステイタスであったり、富裕層では迷うことなく欧米や日本の高級車に乗ることがステイタスとされていたが、より中国の消費者に寄り添うことができる中国メーカー車も品質や性能向上がめざましく、欧米、日本車にひけをとらなくなってきたと消費者レベルでも感じるようになってきたことが、中国メーカーでも高級大型車のラインアップが目立ってきているものと考えている。

 メーカー側としても、台当たり利益の高いクルマをコンスタントに売るほうが、現状乱売に歯止めがきかないともされる量販車を薄利多売するよりは効率がいいというものである。また、東南アジアでもハードオフロード系SUVの人気はジワジワ高まってきているし、ランドローバー(レンジローバー含む)が東南アジア市場に熱視線を送っているようだとの話も聞いている。

 いままで述べてきたような動きは中国国内だけを見ているのではなく、東南アジア(アフリカや中近東あたりも見ている)など海外市場も意識しているように見えた。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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