R34GT-Rが海外にて8000万円オーバーで落札! いくらなんでも異常な気がする……なんでここまで高くなる?

この記事をまとめると

■欧州オークションでR34 GT-R CRSが約8630万円で落札された

■旧車高騰の一部は「円安効果」で膨らんで見えている

■海外のコレクターが買い漁りることで国内でも価格が高騰してしまう

またまた国産旧車が海外で高額落札

 ご存じのように、国産旧車の高騰が止まらない。第2世代GT-Rはいわずもがな、1980〜90年代のスポーツカーも軒並み相場は青天井状態だ。

 これら国産旧車が高騰する理由は、すでに生産が終了しているモデルであるだけに、減ることはあっても決して増えることはないということもあるが、それ以上に海外のコレクターによって買い漁られていることが大きいだろう。

 先日、イタリアのコモ湖畔で行われたオークション「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ・オークション2026」では、R34スカイラインGT-Rが5台、初代NSX(NSX-RとタイプS)が2台出品された。ちなみにこのオークションでの日本車最高落札額は2002年式スカイラインGT-R CRS by NISMOの46万7500ユーロ(約8630万円)であった(1億円超の落札が期待されたNSX-Rは流れた)。これがもし日本であったなら、ベースのR34スカイラインGT-Rが2000万〜3000万円、ニスモによるCRSパッケージプランをフルでやって約3500万円というから、5500万〜6500万円くらいに落ち着いたのではないだろうか。

 このように、海外のオークションで落札されるコレクター価値の高い日本車は、日本国内での相場価格よりも高額になることが多い。じつはこれには秘密があり、為替が大いに絡んでいる。たとえば前出の2002年式スカイラインGT-R CRS by NISMOであるが、約8630万円という落札価格は、現在の為替である1ユーロ=約184.5円(2026年6月8日)で計算されたものだ。これがもし6年前の1ユーロが117円であった2020年5月であれば、約5470万円となる。その差はじつに3000万円以上。

 つまり、海外では仮にまったく値上がりしていなかったとしても、日本から見れば「3000万円以上も値上がりした!」となるわけだ。要するに、「国産旧車の高騰」を象徴するような価格の多くは海外オークションで記録されたものであり、さらに「日本円に換算すると」という注意書きがなされたものが多いということ。しかも、決まってニュースになるのは、日本円でこれまでの記録を更新したときの落札価格であるから、円安が長く続くいまがもっとも高額になりやすい。

 とはいえ海外では8600万円超で売れることがわかれば、日本の販売業者もそれに合わせた値付けをするわけで、それをまた海外のコレクターが購入すれば、今後そのモデルは同額かさらに高い値がつけられて店頭に並ぶことになる。日本のクルマ好きにとっては「負のループ」としかいえないこの現象は、円安が続く限り継続する。クルマ好きとしては、早く円高になってくれるのを願うばかり。円高になれば今度はこっちが買う側にまわれるからだ。

 しかし、R34スカイラインGT-Rが8600万円オーバーっていうのは本当に高すぎる。為替マジックがあるとはいえ、やはりいまの国産旧車の高騰は異常だ……。


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