この記事をまとめると
■スーパー耐久シリーズ第3戦「富士24時間レース」が6月5日〜7日に開催された
■MAZDA SPIRIT RACINGがST-Qクラスに参戦した
■CO2回収装置「マツダ・モバイル・カーボン・キャプチャー」を搭載し注目を集めた
CO2回収装置「マツダ・モバイル・カーボン・キャプチャー」搭載
スーパー耐久シリーズ第3戦「富士24時間レース」が6月5日〜7日、富士スピードウェイを舞台に開催。今年も各クラスで激しいバトルが展開されていたのだが、なかでも注目を集めたマシンがマツダのワークスチーム、MAZDA SPIRIT RACINGがST-Qクラスに投入した55号車「MAZDA SPIRIT RACING 3 Future concept」だといえるだろう。
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同モデルはマツダがレースを通じてカーボンニュートラル技術を実証すべく開発したマシンで、2021年には次世代バイオディーゼル燃料「サステオ100」を採用したほか、2023年からはヨーロッパで市販されているディーゼル代替カーボンニュートラル燃料(HVO)を使用している。実際にレースで用いたHVO燃料は軽油と比べて約90%のCO2低減が可能で、レースで培った技術は最新の6気筒ディーゼルに反映されているという。
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2024年からはスバルが開発した再生カーボン材を活用し、スバルと共同開発・制作したボンネットを採用したほか、2025年の最終戦・富士ではCO2回収装置「マツダ・モバイル・カーボン・キャプチャー」を初搭載。そして、「MAZDA SPIRIT RACING 3 Future concept」にとって2026年の初戦となったのが第3戦の富士24時間レースであり、今回は“Step2”としてCO2の回収技術が大幅に進化しているようだ。
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というわけで、富士24時間レースの会場で、マツダでCO2回収技術の開発を担う小林 徹氏(ブランド体験推進本部・ファクトリーモータースポーツ推進部・技術実証推進グループ)を直撃。2026年モデルに搭載されている“Step2”の特徴を伺ってみた。
──2025年の最終戦の富士で、MAZDA SPIRIT RACING 3 Future conceptに初めてCO2回収装置、マツダ・モバイル・カーボン・キャプチャーが搭載されましたが、そもそも、なぜ、走行中にCO2を回収しようと思ったんでしょうか?
小林氏:ご存じのとおり、世のなかは地球温暖化によりCO2低減が求められるなか、各自動車メーカーはいろんなアプローチでカーボンニュートラルに向けた技術に取り組まれていますよね。このスーパー耐久のST-Qクラスでも各メーカーがカーボンニュートラルに向けた技術に取り組み、レースを通じて実証実験を実施していますが、我々も2021年からカーボンニュートラル燃料に対するディーゼルエンジンの適合実証を進めてきました。そのカーボンニュートラル燃料は通常の化石燃料に対して90%のCO2低減ができるといわれているんですけど、もし、残り10%を回収できればCO2はゼロになるし、10%以上を回収できればCO2をネガティブにもっていくことができる。EVだけでなく、内燃機関でもCO2をゼロにもっていける可能性がありますし、「内燃機関+カーボンニュートラル燃料+CO2回収」ならCO2をネガティブにもっていけるので、マツダはその可能性にチャレンジしているという状況です。
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──なかなか夢のあるチャレンジですね。で、2026年モデルのマツダ・モバイル・カーボン・キャプチャーは“Step2”としてバージョンアップしたんですよね?
小林氏:昨年の最終戦で初めてCO2回収を行いましたが、まずは排気ガスからCO2を分離・吸着させるところの検証を行いました。今年のStep2ではCO2を移送して貯蔵するという技術に挑戦しています。システムとしてはフル機能を備えたものですが、回収量としてはまだまだなので、来年に向けて量を上げていきたいと思います。
小林 徹氏(ブランド体験推進本部・ファクトリーモータースポーツ推進部・技術実証推進グループ)画像はこちら