標準装備充実の狙いとは
──ナビが標準のグレードにレスオプション設定はありますか?
蛯谷さん:ありません。メーカーの工場で標準装着されます。これは、従来もナビの装着率が9割を超えていたのが前提にありますね。
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──スマートフォンナビが普及しているなかでこれほどナビの装着率が高いのは驚異的だと思いますが、これはホンダさん全体の傾向なのでしょうか?
蛯谷さん:車種によってもわかれますが、日本の場合、クルマを購入するのは40歳代以降が多いので、そういったお客様はナビの機能が最初から付いていたものを選びたいというご要望が強いですね。若いお客様のなかにはナビアプリを使いたいというご要望があるのも事実です。
──ホンダさんの場合、テレマティクスナビ「インターナビ」を他社に先駆けて開発されていますが、そういった機能的な面は、今回標準装着されるナビはどのようになっていますか?
蛯谷さん:これまで販売してきたディーラーオプションのナビと基本的には変わりませんが、CD/DVDスロットを廃止して、そのぶん操作性を改善しています。「ホンダコネクト」の機能は引き続き使えます。音楽はスマートフォンやオーディオプレイヤーからBluetoothなどから転送して再生するほうが増えてきましたね。
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──3代目N-BOXがデビューして間もない2023年11月にスズキさんが3代目スペーシアを発売し、日産さんと三菱さんは2025年10月に新型ルークスとデリカミニ、eKスペースを発売されましたが、そうしたライバルの世代交代によってN-BOXが受けた影響はありますか?
蛯谷さん:そうですね。競合他車もそれぞれの特性をしっかり出してきているというのが全体的な印象です。私たちのN-BOXはトータルパッケージでNo.1を目指し、今回それをさらに進化させていきますが、日産さんや三菱さんですと、12インチ以上のモニターやマルチカメラがポイントになるのでしょう。スズキさんのスペーシアはあの価格と装備とのバランスですごく頑張っていると認識しています。
ですので私たちはやはり販売の面で競合他車の影響を受けていると思いますが、だからこそ私たちはトータルパッケージのよさをきちんとお客様に伝えていきながら、お買い求めやすい環境と装備のバランスを追求したのが、今回の進化のポイントですね。
基本性能としては、エンジンの出力はもちろんですが、衝突安全性でもJNCAPのファイブスター賞を獲得していたり、実際にお客様が買ったあとに使っていくなかで、ひとつひとつのポイントで「あ、よかったな」と、日々の生活にできる限り貢献していきたいと考えています。
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──販売面の目標はやはり、これからもNo.1をキープしていくことになると思いますが、現在の3代目になってから非常に厳しくなっている価格の問題を含め、どのように巻き返していくお考えでしょうか?
蛯谷さん:ナビをご購入いただくお客様を起点としながら、それそれのモデルに対して、たとえば標準仕様はセンターUSBチャージャーやシートバックアッパーポケット、車速連動ワイパーなど、毎日使える装備を付けつつ価格を最小限に抑えてお届けしやすい価格にしました。
一方で「カスタム」は、ナビやフォグランプなど、これまでディーラーオプションで選べてもかなりお金がかかったものの、トータルでのお支払額を抑え、さらに残価設定ローンに組み込むことで、月々のお支払いを抑えるという二段構えで、お客様の負担を減らすことを非常に重視しています。
N-BOXはクルマの素性はよいものの、競合他車に対し価格が高いといわれているのは事実です。ですがその素性のよさを起点にしっかり選んでいただけるよう、お買い求めやすさにかなりこだわって価格設定しました。
──そうした価格設定を含め、発売後どうなるか、期待したいと思います。ありがとうございました!