過激さのあまり「25禁」で販売! 高額っぷりに99台限定が10台しか売れなかった幻のカローラ「TRD2000」とは

この記事をまとめると

■カローラは過去から現在に至るまでさまざまな派生車が存在した

■7代目カローラにはTRDが作成したコンプリートカー「TRD2000」が存在する

■カローラGTの約2倍の金額で購入条件も厳しく限定99台のうち10台ほどしか売れなかった

カローラにあった幻のコンプリートカーとは

 トヨタを代表する車種のひとつであるカローラ。現在は基本形のセダンのほか、ステーションワゴンのカローラツーリング、クロスオーバーSUVのカローラクロス、ハッチバックタイプのカローラスポーツ、そしてハイパフォーマンスモデルのGRカローラと幅広いラインアップを誇っている。

 そんなカローラは定期的にGRカローラのようなホットなモデルが設定されているのだが、そのなかでも異質な存在となっているのが、1994年に当時のTRDが99台限定でリリースした「TRD2000」だろう。

 当時は7代目となるE100系カローラが現行モデルとして販売されていた時代で、ホットなグレードとしては1.6リッター直4DOHCの名機、4A-G型エンジンを搭載した「GT」が存在していた。また、1994年は全日本ツーリングカー選手権(JTCC)の開催初年度であり、そのベース車としても7代目カローラセダンが選ばれていたのだ。

 そんな縁もあってか、JTCCのカローラと同じくセリカなどに搭載されていた2リッターの3S-G型エンジンを搭載したのが、前述のTRD2000というモデルだったのである。

 このTRD2000は、JTCCの知見を投入したモデルとされているが、ロードカーということでエアコンやパワステといった快適装備も搭載されているため、JTCCの車両よりもエンジンルームはギチギチとなっており、通常モデルではオプションとして用意されていたABSは用意されず、バッテリーが大きくなる寒冷地仕様も設定されなかったほどストイックであった。

 そしてこのモデルは、トヨタが製作したものではなく、関連会社であるTRDが製作したものであり、そのファクトリーでエンジン換装などがなされていることから、登録については陸運支局へ直接もち込む必要があったということもあって、販売は東京地区限定(一都三県)に絞られていた。

 さらに、過激なモデルということもあって、25歳以下には販売せず車両代金は全額先払い。改造車なので新車保証もナシという、かなり割り切りが必要となっていたのである。

 ちなみに当時のTRD2000の価格は335万円となっており、いまでは安いとすら感じてしまうが、ここで言う当時は32年も前であり、ベースとなったカローラGTは172万6000円だったので、ほぼ倍の価格ということになる。

 このように高額かつ購入にも諸条件があったことから、99台限定で発表されたTRD2000はわずか10台ほどしか販売されず、まさに幻のコンプリートカーとなってしまったのだった。


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小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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日産リーフ(2代目)/ユーノス ロードスター/マツダ・ロードスター(2代目) /ホンダS660/ホンダ・オデッセイ(初代)/ 日産パルサー(初代)
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