「まるでRX-7」ドリキンも絶賛した新型カントリーマンJCWの鋭すぎる走り【土屋圭市 峠賛歌】 (2/2ページ)

ステアリングフィールはアソビのないシャープさ

 カントリーマンは、以前クロスオーバーって車名で売ってたSUV的なモデル。今回は最強バージョンのJCWなんだけど、やっぱり2リッターターボはいいねぇ、トルクがあって。さすがBMW、エンジンは外さないね。一本筋が通っている。どれをとってもダメなエンジンってないもんな。

 ゴーカートモードだっけ? スポーティな走行モードを選ぶと、ちょっと踏んだだけでもシフトダウンするし、音の演出もうまい。そんなに飛ばさなくても、バブリングみたいなサウンドが鳴って、やる気にさせてくれるよね。

 しかも、これまたステアリングフィールはパキンっとしていて、全開にしなくても楽しいよ。切れ味が鋭くて、ダルさがどこにもないんだよ。RX-7のFD3Sみたいに、アソビがゼロな感じで、ホント気持ちいいね。 ほかのクルマから乗り換えると少しシビアに感じるかもしれないけど、慣れちゃえば問題ない程度だし、いわゆるゴーカートフィーリングっていうのがこれを指すのかな。オレはミニらしくていいと思うよ。だって、BMWミニは一貫してこうだからね。それが世界中のファンに支持されてるわけだから。

 JCWの足はスポーティだけど、シビックタイプRだとコンフォートとスポーツの中間くらい。「硬いな」、じゃなくて、「硬さがあるな」、って感じ。硬さはあるけど、ゴツンって突き上げの角が丸い。スポーツ走行が楽しい方向に振ってるけど、普段乗りでも不快な硬さじゃないよ。

 パワーがあるクルマを買っても、サーキットを走るわけじゃないっていうユーザーなら、タイプRよりこっちを選びたくなるんじゃないかな。限界域のハンドリングは試せていないけど、おそらく弱アンダーだろうな。スポーティだけど快適で、安全マージンも確保している。こういう味付けにするのはホントに難しいけど、そこもさすがBMWだよね。

 メーカーとしての豊富な経験も活きているんだろうけど、それに加えてテストドライバーの感度がいいんだろうね。これは、コストをかけたからといって、必ずしもできるものではないと思うよ。ましてや、数値だけを見て開発しているメーカーじゃできない。

 そして、フルモデルチェンジでも歴代の方向性にならって開発されてる。久しぶりに乗っても、やっぱりミニだなって感覚があるくらいだから、これじゃなきゃダメだ、っていうファンがいるのはよくわかる。今回の新型も、そういうファンの期待を裏切らないはずだよ。

※本記事は雑誌「CARトップ2025年2月号」の記事を再構成して掲載しています


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