「このパワー、ホラー映画かよ(笑)」666馬力&10ポットキャリパー! ドリキンを唸らせたランボルギーニ・ウルスの異常な完成度【土屋圭市 峠賛歌】 (1/2ページ)

※本記事は雑誌「CARトップ2023年7月号」の記事を再構成して掲載しています

高級スポーツカー顔負けこれがホントにSUV?

 いつもの峠の駐車場が、一種異様な光景に見えたのは、オレを待ち構えてたド迫力なクルマのせいだ。かたや戦車みたいなマットグリーン、かたやARTAカラーみたいなオレンジとブラックの巨大なSUV、ランボルギーニ・ウルス。1台だけでも威圧感あるのに、2台並ぶとさすがに身構えちゃうよね。

 で、簡単な車両説明を聞いたんだけど、それがまた驚きの連続! パワーはホラー映画かよ? って数字の666馬力。おいおい、もうGT500並みだぜ? それに巨大なブレーキはフロント10ポット、リヤ6ポットだって。GTのフロントだって6ポットだっつーのに。しかもディスクは、当然のようにカーボンセラミック。いやはやどんなモンスターなのよ。

 で、まずはグリーンのウルスSに乗り込んだ。スタートボタンを押すと、ランボらしく勇ましい吹気上がり。パドルを引いてDレンジに入れ、そろりそろり走り出してみると、ん? 思ったほど脚が硬くない。むしろしなやかで、ヘタなプレミアムSUVより快適だ。

 ロールが小さくてあまり背が高く感じないから、ちょっと大きいスポーツセダンみたい。ペダルをあまり踏み込まないと、エンジンも拍子抜けするくらいおとなしい。フツーに走るもんだ。

 なんて思いながら右足に力を込めると、そこは666馬力、さすがの加速力。でも、脚はしっとりしていて、コーナリングは車体の重さをまったく感じさせない。すごいなランボ、こんなに脚の味つけが上手いとは。ほぼ背の低いスーパーカーばかり造ってきたメーカーの仕事とは、とてもじゃないが思えない。この動きは高級車のそれだよ、完全に。

 それに、ブレーキがめっちゃいい。車重が2トン以上あったら、利きはじめはガツンと食いついても、そのあとは重さに押されちゃうもんだよ。それが、踏力に対して自然な制動力を出して、違和感なくスピードコントロールしてくれてる。しかも、10ポットなんて強力なシステムなのに、無理に止めてる感じもない。カーボンなのに、熱入れなくても利くし。

 トータルバランスがすげぇいいところにあるね、パワーと車重とブレーキと脚と。どこにも不自然さがない。音もめっちゃいいよ。クルマづくりがうまいな。

LAMBORGHINI URUS S スペック

●全長×全幅×全高:5112×2018×1638mm ●ホイールベース:3003mm ●パワートレイン:V8DOHCツインターボ ●総排気量:3996㏄ ●エンジン最高出力:490kW(666㎰)/6000rpm ●エンジン最大トルク:850N・m(86.7㎏・m)/2300-4500rpm ●トランスミッション:8速AT ●車両重量:2197kg ●タイヤサイズ(前・後):285/45R21・/315/40R21 ●車両本体価格:3137万2881円(※オプション除く、取材当時)


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