溶岩のように輝く赤いボディに観音開きドア!  アルファロメオの未来を示すコンセプトカー「クオーレロッソ」の全貌 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■アルファロメオがコンセプトカー「クオーレロッソ」を世界初公開

■必要な美を掲げた造形と伝統的な意匠を融合し独創的な内外装を実現

■多様な電動パワートレインや高性能仕様を想定する

アルファロメオの未来はどうなる?

 ステランティスが今年5月に示した新しいロードマップにおいて、ジープ、ラム、プジョー、フィアットがコアブランドとされた一方、アルファロメオは地域ブランドまたはヒストリックブランドに位置づけられたという。

 そんななかで、10月12日(現地時間)にパリ・モーターショーで世界初公開されたのが、新たなコンセプトカー「クオーレロッソ(Cuorerosso)」だ。車名は、イタリア語の「心臓(クオーレ)」と「赤(ロッソ)」を組み合わせたもの。感情の象徴である心臓と、スポーティさの代名詞である赤を掛け合わせた名前である。

 ただし、アルファロメオはこれを市販車の予告編とも、単なるデザイン習作とも位置づけていない。ブランドの未来の方向性を示す「マニフェスト」だという。

 ボディは2+2のクーペで、全長4700mm×全幅1980mm×全高1331mm、ホイールベース2930mmというディメンションをもつ。アルファロメオは、全長4.7mまでの車種をBEV、プラグインハイブリッド、マイルドハイブリッド、フルハイブリッドといった複数のパワートレインで展開する構想を描いている。そこにはもちろん、ハイパフォーマンス仕様である”クアドリフォリオ”の設定も見込まれているという。このコンセプトに搭載される動力源は詳らかにされていないが、性能面の頂点として想定されているのは、2.9リッターV6のフルハイブリッドに、4WDの「Q4」を組み合わせる構成だ。

 デザインにおけるキーワードは、「ベレッツァ・ネチェッサリア(必要な美)」。余計なものを削ぎ落とし、残した要素のひとつひとつに明確な役割をもたせるというアルファロメオ独自の設計思想だ。クオーレロッソの製作にあたって、デザイン部門は最初のスケッチに1〜2週間をかけただけで、すぐに3次元の造形に移ったという。ホイールもガラスもディテールもない、ひとつの塊から彫り出すように形を探っていったとのことだ。

 ただし、完成した車両のディテールにはアルファロメオらしいモチーフが散りばめられている。サイドを走るのはくさび形のキャラクターラインで、後端は、空力を追求してきた伝統のコーダ・トロンカで終わる。フロントは、アルファロメオの象徴でもある盾型のスクデットグリルとトリロボ(三つ葉のライン)が目のような表情をつくり、ボンネットには、水面を進む船の航跡をイメージしたラインが走る。グリルは小さな三角形のバックライトの集合体で、心臓の鼓動のように光る。

 クオーレロッソにドアハンドルはなく、ルーフのタッチ操作でドアを開く仕組みとなっている。そのドアは観音開きで、これは乗り降りのときにまるで「アルファロメオの心臓へ踏み込む」ような演出を狙ったという。足もとのホイールは名作「テレフォノ」の意匠を6つの丸でアレンジした鍛造タイプで、エアサスペンションとブレンボのカーボンセラミックブレーキが備わる。


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