溶岩のように輝く赤いボディに観音開きドア!  アルファロメオの未来を示すコンセプトカー「クオーレロッソ」の全貌 (2/2ページ)

アルファロメオの美学を凝縮

 インテリアにも注目点は数多い。ダッシュボードは33ストラダーレから着想を得た。目を引くのが、アルファの伝統である丸いメーターを再解釈した「カンノッキアーレ・ヴィヴェンテ(生きる望遠鏡)」だ。ふたつのメーターが並ぶ「イマーシボ」モードと、それが物理的にひとつへ合体する「コンチェントラート」モードを選ぶことができ、走りに集中するほど情報が絞り込まれ、本当に必要なものだけが残るという構造を形づくっている。

 ドライブモードは「クルーズ」「スポーツ」「クアドリフォリオ」の3種が用意される。ステアリングにはアルファ伝統の3本スポークを現代的に解釈しつつ、機械スイッチの触感や音といった手応えを残している点も特徴。センタートンネルに配置される、タッチ面とダイヤル、ドライブモードセレクターを組み合わせた「マグマ・ディスプレイ」も印象的なポイントだ。

 アルファロメオといえばの赤いボディカラーは新色で、アルミのベースに赤い透明層を重ね、光の当たり方で溶岩のように輝き、見る角度によっては黒へと変わる「リキッドインクレッド」が採用された。インテリアでも。赤が素材、光、動きとなってキャビンを満たす。ドライバーに近いほど赤が濃く、後方に向かって暗く落ち着いていくグラデーションにも注目だ。

 インテリアについて、最後に素材にも触れておこう。ご存じポルトローナ・フラウ製のヌバック素材は、乗員が触れる部分だけに用いるという割り切りで、ここでも「必要な美」の考え方を体現する。再生レザーは、高級内装の加工で出る産業廃棄物を60%使用。ダッシュには、ヨットレースのルナ・ロッサと共同研究した、外洋セーリング用ウェアの技術を応用した軽量・透明のモノフィラメント生地を採用した。さらに助手席側には、降りるときにもち出せる取り外し式のバッグが組み込まれるという遊び心も備わっている。

 市販化の予定は明らかにされていないが、このクルマが示すサイズ感、動力の考え方、素材やデザインの方向性は、今後のアルファロメオを占う重要な手がかりになりそうだ。


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