本当の日本キラーはコイツか!? 韓国ヒョンデの「IONIQ 3」が日本市場の「売れ筋」にドンピシャだった

この記事をまとめると

■ヒョンデのEVに待望のコンパクトモデル「アイオニック3」が登場

■広さと航続距離を両立した実用性重視の設計

■リーフなど既存EVと真っ向勝負の存在となる

アイオニック初のコンパクトモデル

 アイオニック5、アイオニック6、アイオニック9と展開してきたヒョンデのBEV、アイオニックシリーズに、欠けていたコンパクトモデルというピースがようやく填まった。2026年4月のミラノ・デザイン・ウィークで正式発表されたアイオニック3は、全長4155mmというミニマムボディに「上のクラスに匹敵する広さ」を詰め込んだ電動ハッチバックだ。

 ボディサイズは全長4155mm(Nラインは4170mm)×全幅1800mm×全高1505mm、ホイールベース2680mm。アイオニックファミリーに共通するE-GMP(400V)プラットフォームを採用しており、クラスをリードする0.263という空力抵抗係数も誇る。デザイン面では、近年のヒョンデが「アート・オブ・スティール」、ピクセルライティングとモールスコードで「H」を表す4つのドットをアイデンティティとする。

 パワートレインはフロントシングルモーターのFF仕様のみで、スタンダードレンジとロングレンジの2グレード構成となる。スタンダードレンジは42.2kWhのバッテリーに最高出力147馬力、ロングレンジは61kWhのバッテリーに135馬力を組み合わせる。最大トルクはどちらも250Nmで、最高速度は170km/hに制限される。

 WLTP航続距離はスタンダードレンジで344km以上、ロングレンジで496km以上を見込む。急速充電はCHAdeMOやCCS2に対応し、10〜80%の充電をスタンダードで約29分、ロングレンジで約30分で行える。AC充電は最大22kWまで対応し、自宅や商業施設での普通充電にも柔軟に対応する。

 インフォテインメントにはAndroid Automotive OSベースの「Pleos Connect」を採用。12.9インチか14.6インチの画面から選べるが、興味深いのはその下に物理ボタンが残されたことだ。シートヒーターやエアコンといった頻繁に使う機能をボタンで即座に操作できる設計は、タッチスクリーン一択に対するアンチテーゼとしていま改めて評価されつつあるところである。

 アイオニック3が競合するライバルとしては、欧州ではフォルクスワーゲン ID.3、ルノー・メガーヌE-Techなどが挙げられるが、国内ではやはり日産リーフが筆頭に挙げられるだろう。

 3代目となる新型リーフは2025年秋に登場しており、全長4360mm×全幅1810mm×全高1550mm(日本仕様)とアイオニック3より全長はひとまわり大きいが、日常使いで重要となる全幅はほぼ同等。そしてそのエクステリアは、リヤゲート部分をコーダトロンカ風に切り落としたクロスオーバーSUVスタイルという点では類似性を感じさせる。

 スペックから考えて、リーフでアイオニック3と競合するのは、WLTC航続距離が469〜521kmとなる、55kWhバッテリーのB5トリムだろう。装備は甲乙付け難く、十分な競争力が期待できる。価格次第では、トヨタ・ヤリスクロスといったHEVのコンパクトクロスオーバーのオルタナティブとなりえるかもしれない。

 アイオニック3はまず欧州市場向けに展開される。日本での正式展開についてはまだ明らかにされていないが、アイオニック5が日本でも受け入れられた実績と、日本の道路事情でも扱いやすいサイズ感を踏まえれば、期待して待ちたい1台だ。


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