この記事をまとめると ■全日本ジムカーナ選手権のPN4クラスはGR86とBRZによる事実上のワンメイク状態だ
■PN4クラスに2026年からRZ34フェアレディZ が参戦している
■RZ34はGR86・BRZよりも100馬力ほど出力が高いため今後の活躍が期待される
ジムカーナで戦うフェアレディZ 全日本ジムカーナ選手権・第3戦「オールジャパンジムカーナ in 仙台」が4月25〜26日、宮城県仙台市の赤門自動車テストコースを舞台に開催。好天の空の下、各クラスで激しいタイム争いが展開されていたのだが、そのなかでもっとも注目を集めた一台が、PN4クラスに参戦したRZ34型フェアレディZだといえるだろう。
2000cc以上の二輪駆動車で争われるPN4クラスは、これまでトヨタGR86とスバルBRZによる実質的なワンメイク状態となっていたのだが、2026年は同クラスに天野明夫選手がZR34型フェアレディZ「BSMT飯田WMN神TL速心Z」を投入。開幕戦の筑波ラウンドは不受理となったが、第2戦の新潟ラウンドでデビューを果たしており、今回の仙台ラウンドで2戦目を迎えた。
天野明夫選手とZR34型フェアレディZ「BSMT飯田WMN神TL速心Z」 画像はこちら
フェアレディZを投入した理由について、「10年前にランサーでジムカーナをやっていたんですけど、しばらく活動を休止していました。僕はニッサンに勤めているんですけど、社内でいまのフェアレディZに乗ったとき、これならジムカーナを戦えるんじゃないか……と思いました。GT4を買えばスーパー耐久のST-Zクラスに参戦することはできますが、ワンメイクレースが開催されているわけでもないので、フェアレディZを買ってもそれ以外に参戦できる競技がない。どれくらいポテンシャルがあるのか試したかったので、昨年の秋にジムカーナ仕様車を作り、2026年から競技参戦を始めました」と天野選手は語る。
PN4クラスは改造範囲が狭いことから、主だったマシンの変更点もスーパーオーリンズ製のダンパーとATS製のLSD、ウインマックス製のブレーキパッド、マシン製作を行なったプレジャーレーシングサービス製のエンジンマウント、SSR製のホイール、ブリヂストン製のハイグリップラジアルタイヤ、ブリッドのレーシングシートといった程度だが、そのフィーリングはまずまずのよう。
天野明夫選手のZR34型フェアレディZの足まわり 画像はこちら
ステアリングを握る天野選手は「GR86やBRZと比べると車両重量が200kgぐらい重いんですが、エンジンが3000ccのツインターボで、最高出力が400馬力ぐらいありますからね。2400ccのGR86/BRZより100馬力以上パワーがあるので、それを活かして立ち上がり重視の走り方をすれば十分に速いと思います」とインプレッションを語る。
その一方で、「細かいミスをしてしまうとパワーをロスしてしまうことから、ドライビングと足まわりのセッティングが難しいです。フェアレディZでジムカーナをやっている人がいないので、セッティングのデータがなくて困っています」とのことだ。
全日本ジムカーナ選手権に参戦する天野明夫選手 画像はこちら
事実、第2戦の新潟で16位にとどまったほか、今大会の仙台でも13位に終わったが、「鈴鹿の南コースなどのハイスピードコースなら、400馬力を活かせるので十分に戦えると思います」と天野選手。
迫力満点のスタイリングをもつだけに、今後も全日本ジムカーナ選手権のPN4クラスでは、天野選手のニューマシン、フェアレディZの動向に注目したい。