この記事をまとめると
■AT車はMT車よりブレーキペダルが大ぶりとなっている
■緊急時でも踏みやすい安全設計が目的
■クラッチがないため設置スペースに余裕があり実現している
ドライバーを支える重要な工夫
今では普通免許の取得もAT免許が基本で、MTに乗りたい人はあとから限定解除が必要になるというほど一般的となったAT車。このAT車、いうまでもなく足もとのペダルはアクセルとブレーキのみでMT車にあるクラッチペダルのない、いわゆる2ペダルレイアウトとなっている。
クラッチ操作が不要なことでイージードライビングを実現したAT車だが、よくペダルを見てみると多くの車種でアクセルペダルに比べてブレーキペダルが大きくなっていることにお気づきだろうか。
AT車のペダル画像はこちら
これは車種の特徴というよりもAT車の特徴となっており、たとえばMTとAT両方が設定されているGR86/BRZでもアクセルペダルはどちらも同じ大きさなのに対し、ブレーキペダルはAT車のほうが2倍くらいの幅広サイズとなっているのだ。
この理由については諸説あるのだが、やはりブレーキペダルというのはクルマでもかなり重要度の高い部分であるため、できるだけ大きくしておきたいというメーカー側の思惑があるという説が大きいようだ。
とくに咄嗟のときに踏む、パニックブレーキのような状態ではすべての人が確実にブレーキペダルの中心を踏めるとも限らないわけで、それならある程度狙いがズレてもブレーキが動作するように、大きなペダルを設定しているというのが理由とされている。
パニックブレーキのイメージ画像はこちら
とはいえMT車では左側にクラッチペダルがあるし、アクセルペダルに近い位置まで大きくしてしまうと踏み間違えや同時に踏んでしまうという事故にもつながってしまう。そのため、クラッチペダルがないAT車のみ大型のペダルを採用しているというわけなのだ。
また一説にはブレーキペダルを大きくすることで左足ブレーキをしやすくしているというものもあり、実際にモータースポーツの世界などでは左足でブレーキを踏むこともテクニックのひとつとして浸透しているのだが、教習所などではアクセルもブレーキも右足で操作することを推奨しているほか、慣れないと右足と感覚が異なるために急ブレーキになるという危険性もあるため、あくまで一説もあるという程度の認識にしておいたほうがよいだろう。