ドリキン土屋圭市がGT-RニスモとケイマンGT4 RSを峠で乗り比べ。走りはまったく違うがどちらも最高【土屋圭市 峠賛歌】 (1/2ページ)

※本記事は雑誌「CARトップ2023年6月号」の記事を再構成して掲載しています

もはや峠じゃ物足りない! 本気のサーキットマシンだ

 いつもの峠道に現れたのはGT-RニスモとケイマンGT4 RSという、日独を代表する何とも刺激的な2台のリアルスポーツカー。グレーのボディカラーにブラックカーボンのボンネットフードのカラーコーディネイトはかなり戦闘的だ。その容姿を目にするだけで、オレの気分もグンと盛り上がった。

 まずはケイマンに乗り込んだ。シート調整は背もたれが電動で、前後スライドが手動式。これ、この後のGT-Rも同じだった。キーをひねると4リッターのフラット6が低い唸り声とともに目を覚ます。アクセルペダルを軽く踏み込み約1.5tのボディをワインディングへと送り出す。この時点でもう只者ではないのに、4000rpm弱からさらにペダルを踏み込めばエンジンの音調が変わって、乾いてカラッとしたサウンドを峠道に響かせる。もうオレとケイマンだけの別世界だ。笑っちゃうしかない!

 かつてはフロントの接地感に不安を覚えた時代もあったが、それは遠い昔の話。MRレイアウトのGT4 RSは路面にピタッと吸い付くようにコーナーをクリアしていく。もちろん足は硬質だが身体にストレスを感じることはなく、乗り心地も悪くない。ちなみにタイヤはミシュランのパイロットスポーツ・カップ2だ。

 急峻な登りやコーナー途中の凹凸があるワインディングだが、500馬力/450N・m、0-100km/h加速3.4秒のスペックを持つこのポルシェにとっては物足りないステージ。本領を発揮するにはサーキットが必要だ。もちろん横滑り防止機能は装備されているが、そもそもの限界点が高く、一線を超えたときにどうなるのか、という点は一般道で試すことはできないからね。これほどの実力を持つスポーツカーなら、やはり一度はサーキットで思う存分走らせて限界点を探りたくなる。

 以前にここを走った718ボクスターTは、気軽に楽しめる気持ちいい走りを披露してくれた。ただサーキットレベルのマジな走りなら、やはりこのGT4 RSを選びたい。価格は車両本体が1800万円超え。試乗車はヴァイザッハパッケージや20インチの鍛造マグネシウムホイールなどのオプションが装備されて2700万円近い。価格はともかく、まったく非の打ちどころのないクルマだが、あえて言うならパーキングブレーキをレバー式にしてほしかったな。

PORSCHE CAYMAN GT4 RS スペック

●全長×全幅×全高:4456×1801×1285mm ●ホイールベース:2475mm ●パワートレイン:4リッター水平対向6DOHC ●エンジン最高出力:368kW(500馬力)/8400rpm ●エンジン最大トルク:450N・m(45.9㎏・m)/5500rpm ●トランスミッション:7速DCT ●車両重量:1415kg ●タイヤサイズ(前・後):245/35R20・295/30R20 ●車両本体価格:1843.0万円(オプション除く、当時)


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