熱狂のシルエットフォーミュラ時代(1976-1981) (1/2ページ)

熱狂のシルエットフォーミュラ時代(1976-1981)

クルマ少年の憧れだったグループ5レースはわずか5年で終了

 第一次のオイルショックなどの影響からメーカーの活動が制限されるようになり。結果的に衰退していったメーカー選手権にテコ入れしようと、FIAは1976年のメーカー選手権を、グループ5のマシン、いわゆるシルエットフォーミュラで戦うようにレギュレーションを変更した。市販モデルのイメージを残すシルエットは、メーカーにとって魅力的と考えられての変更だったが、ライバルが様々な状況から思ったようなマシン開発が果たせず、結果的にはポルシェの独り勝ちとなり、わずか5年でシリーズは、またも大きな変更を受けることになる。

★王者ポルシェが“やっぱり”見せてしまった底力★
1976 Porsche 935

 それまでにポルシェが開発投入してきた多くのマシンがそうだったように、1976年に登場したシルエットフォーミュラ=グループ5仕様の935もまた、圧倒的な速さと強さでシリーズを席巻することになる。具体的に見ていくと911シリーズに追加設定された930ターボをベースに、グループ5にコンバートしたのが935。翌77年には935/77、78年には935/78とアップデートされ、その度にライバルを突き放すパフォーマンスを身に着けていた。そして、その速さと強さが、結果的にはシリーズを衰退させることになる。もちろん速さを追求したポルシェに罪はないのだが…。写真の935/76はオーストリアはグミュントにあるポルシェ博物館で撮影したもの。ph100101_1976_Porsche 935_IMG_3168ph100102_1976_Porsche 935_IMG_3164

★ベースモデルの変更で後れを取ったBMW★
1975 BMW 3.0CSL Typ.E21 für IMSA-GT & 1977_BMW 320 Typ.E21 für Tourenwagen(Gruppe 5)-Rennen

 シルエットフォーミュラが始まった1976年シーズン、ポルシェのライバルとして名を挙げたのはBMWだった。彼らの主戦マシンはE9系の流麗なクーペ、3.0CSLで、さらにワークスの秘密兵器としては、それをターボでチューンしたマシンもあった。だがターボモデルは駆動系がパワーに対応しきれず、期待されたほどには活躍できなかった。代わって77年から主戦マシンになったのが320i。F2レースで威力を発揮していたM12エンジンに換装、2リッター以下のクラスではライバルを圧倒していた。しかし2.85リッターターボのポルシェにとって敵とはなり得なかった。写真の3.0CSLと320は、ともにドイツはミュンヘンにある本社に併設されたBMW博物館にて撮影。

BMW 3.0CSL Typ.E21 fur IMSA-GT
BMW 3.0CSL Typ.E21 fur IMSA-GT
BMW 320 Typ.E21 fur Tourenwagen(Gruppe 5)-Rennen
BMW 320 Typ.E21 fur Tourenwagen(Gruppe 5)-Rennen

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