【1度は行きたいドライブスポット】 長崎・佐世保編 (2/5ページ)

歴史を感じつつ最新の艦艇が見られる軍港

 横須賀・呉・佐世保・舞鶴というのは、明治時代、西欧列強と渡り合うために海防力を高めるために整備された「富国強兵」のために大きく進化した軍港都市である。それまでひっそりとした漁村だった場所に、巨額の予算と人と先端技術を投入し、水道、鉄道といったインフラ整備を行ったことで日本の近代化をけん引した都市ともいえる。

 明治17年(1884年)の横須賀(第一海軍区)を皮切りに、明治22年に呉(第二海軍区)と佐世保(第三海軍区)、明治34年に舞鶴(第四海軍区)で鎮守府を開庁。周辺海域をこの4府で分割して管轄する海の防衛体制を確立。

 鎮守府(ちんじゅふ)とは軍港に置かれた海軍の本拠地のことを指し、各海軍区の防備はもちろん、艦艇の建造・修理、兵器の製造を行なう海軍工廠や海軍病院、軍港水道といった、多くの施設の運営と監督を担当していた。

 4つの軍港は、周囲を急峻な山に囲まれ、外敵の侵入を拒む湾口と深い水深の穏やかな入江といった条件で選定されている。その軍港の建設からすでに100年以上が経過しているものの、港のドックや埠頭など、今もなお現役で稼働する施設も多く、れんが倉庫や港を守る丘の上の要塞跡など、旧軍港四市には当時の景観が数多く残っている。

 今回訪れた佐世保には、海上自衛隊、海上保安庁、アメリカ海軍があって、旧佐世保海軍工廠の施設を引き継いだ佐世保重工業佐世保造船所(通称SSK)も隣接する。

sasebocruise見どころはたくさんあるが、やはりクルーズ船に乗って海から眺めるのが一番だろう。

「ちょうかい」と「あしがら」という2隻の護衛艦が並んで停泊していた。2隻はともにイージス艦である。日本が保有するイージス艦は6隻しかないので、そのうちの2隻を同時に見ることができるのは稀だ。ほかにはむらさめ型護衛艦の4番艦「きりさめ」も見ることができた。また、米海軍の施設前には小銃を装備したパトロール船も巡回する。

 佐世保海上保安部の巡視船PM95「あまみ」も見ることができた。2001年12月22日の九州南西海域工作船事件で不審船から銃撃を受けた船体そのもの(当時名瀬海上保安部所属)である。

 エア・クッション型揚陸艇(上陸用舟艇)のエルキャックは「Landing Craft Air Cushion」の頭文字からLCACと呼ばれているのだが、いわゆるホバークラフト型の水陸両用艇である。

sasebocruise06「SASEBO軍港クルーズ」は、米海軍・海上自衛隊・SSKドック・米海軍貯油施設・海上自衛隊教育隊・海上自衛隊弾薬庫などを見て周るコースが用意されている。 土・日・祝日運行(荒天が予想される場合は運休)。大人(中高生以上)2000円/小人(小学生)1000円となる。


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