投稿日: 2017年9月13日 12:30 TEXT: 青山義明 PHOTO: 青山義明 「世界最速EV」のプロトタイプが公開! 開発は人材派遣などを行う日本企業 (1/2ページ) Category EV 最新自動車ニュース 自動車イベント・カーイベント モーターショー 海外ショーTags EV スポーツカー 電気自動車 画像はこちら 0-100km/h加速2秒切りを目指す4億円のモデル 人材派遣・紹介・受託開発を行なっている日本の企業アスパークが、フランクフルトショー(フランクフルト・モーターショー、略称:IAA)に出展している。そのブースの舞台に並んでいたのはアウル(OWL=フクロウの意味だが音もなく舞い降りるその姿を重ね合わせ、命名された)と名付けられた1台のマシン。現地時間9月12日に開催となったプレスカンファレンスでは、アスパークの吉田眞教代表取締役が登壇し、日本語でこの車両の解説を行なった。 どうせクルマをつくるなら世界一のクルマを作ろう。いろいろな世界一があるが、たとえば時速500kmのクルマを作ったとしても最高速度というのはわかりにくい。だったらもっとわかりやすい世界一の加速力をもつクルマをつくろうということでこの車両のコンセプトは固まった。 圧倒的な世界最高加速、具体的には0-100km/h加速が2秒を切ることを目標に作られたクルマだという。そのため、車両は全高990mm、最低地上高90mmと非常に低く構えたプロポーションとなっており、ボディはカーボンを使用し、車両重量はわずか850kgとなっている。 その車両サイズは全長4830×全幅1935mm。モーターは2基搭載。駆動電力はキャパシタを使用。駆動は4輪を使用するが、あまり細かな制御はなく4輪に均等にトルク配分をするのみ。非常にソリッドで、やんちゃな仕様といえる。 「自動車メーカーでも部品メーカーでもなく、なぜ?」と思うのだが、医療向けロボットの開発・制作や大学の研究の社内請負など、様々な自社開発に取り組んできており、そういったノウハウや培ってきた技術力を活かす場をということでこのプロジェクトがスタートしたようだ。 今回ここでお披露目されたのはそのプロトタイプ。現在栃木県某所でその開発を行なっているという。現時点で、ボディのデザインの大きな変更はほぼ無いとしている。ただ、現在のキャパシタ搭載に、さらに航続距離を延ばすため(一充電で100から150km想定)リチウムイオンバッテリーを追加搭載することになるだろうとのことだ。また、現在はまだ給電口なども用意されていない。こちらは販売地域に合わせた整備をするとして、まだ取り付けられてはいない。市販化に向けてまだまだやること沢山ある、と開発者は語る。 ちなみに、今回のフランクフルトショーでの発表に関して、東京ショーで発表も考えたが、想定ユーザーを考えれば東京でなくてもよいのでは、ということとなり、今回、このフランクフルトの会場で、発表したとのこと。発売は2年後、価格は350万ユーロ(日本円でざっくり4億円)を予定しているという。ブース内の別室では、その世界観を3D映像で伝えるという演出も行なわれていた。 NEXT PAGE アウル画像ギャラリー 【画像ギャラリー】 12> 画像をもっと見る編集部が選ぶ!あなたにおすすめの記事 【今さら聞けない】電気自動車って本当に環境にいいのか? 【PR】【2024年最新】車一括査定を利用するならどこがおすすめ?ランキング形式で紹介 「下取り価格」や「買い取り価格」の低いクルマとは? 「電気自動車の新しいカタチ」の日産ノートe-POWERは新しい技術じゃないってホント? 【じつは最新技術じゃない】電気自動車(EV)は100年以上昔から作られていた ニュルで鍛え上げられた高性能EV専用タイヤがデビュー! ピレリがポルシェ・タイカン専用高性能タイヤを2種類発表
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