長寿命で明るいHIDヘッドライトに潜む意外なデメリットとは (2/2ページ)

点灯しなくなった際にバルブだけの交換では済まないことも

 万が一、純正のHIDバルブが点かなくなった場合は、バルブだけでの交換も可能。ただ厄介なのは、純正でハロゲンランプだったクルマがアフターパーツのHIDバルブ化キットを使ってHID化した場合。バルブのほかにバラストやイグナイターなどの機器も必要で、これらの機器とバルブとの相性が重要。

 ハロゲンランプのように「H1の電球ならどこのメーカーでもOK」というわけにはいかず、もともとのHIDキットのメーカーのHIDバルブ以外は交換できないことも多い。また10年以上前の製品だとバルブを含めた補修パーツが製廃・欠品になっていたりしてバルブ交換だけでなく、一式での交換が必要になることも……(ただし、キット本体の低価格化が進み、2万5000円程度から購入できる)

 その点、純正装着のHIDならバルブ交換だけで済むはずなので、費用も在庫も安心だ。

 それでも、高効率で長寿命、そして何より明るいHIDはおすすめ。最近はより省エネになるLEDランプも普及しつつあるが、明るさの点ではHIDに一日の長がある。

 なお、HIDは高電圧を伴うシステムなので、感電などのリスクを考えるとバルブ交換のような比較的簡単そうな作業でも、専門業者に頼んだ方が安心だ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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