個性的な外観に実用性の高い収納力を持つスズキ・クロスビーの内外装を徹底チェック (3/3ページ)

多彩なシートアレンジと使い勝手バツグンの収納スペース

 クロスビーは2列シート・5人乗り仕様。コンパクトカーながらワゴンスタイルのボディ形状により、室内は広々としている。

 前席は左右セパレート式で運転席には折りたたみ式のアームレストを装備。後席にはリクライニング機構のほか、左右独立のスライド機構も備わる。後席を後端までスライドさせたときの足もと空間はかなり広く、大柄な男性が余裕で足を組めるほど。後席スライドやフルフラット機能により、多彩なシートアレンジができるのも魅力だ。後席は左右独立式。それぞれにリクライニング&スライド機構を備えている。前後スライド幅は165mmとなる。

 シートは前後とも、ボディカラーとセットで3色(オレンジ、イエロー、アイボリー)のアクセントカラーが設定されている。購入時には、どの色の組み合わせを選ぶかも楽しみのひとつになるだろう。後席を倒し、助手席をチップダウンさせることでフルフラットが実現する。約2mの長尺物を積載可能だ。MZではシート表皮は撥水仕様、後席シートバックも防汚タイプとなっているので、汚れを気にせず使える。

 助手席の下には小物収納ボックスを内蔵。スズキのハイブリッド車ではおなじみの装備で、ボックスの下にはエネチャージ用のバッテリーが設置されている。

 小さなクルマのユーティリティを追求するのはスズキの得意技。クロスビーでもそれは徹底されている。ラゲッジルームはハッチバックワゴンスタイルで、テールランプを縦長にすることで開口部を大きく確保。また後席を左右独立スライド式にすることで、容量自体を拡大させるとともに、シートアレンジの組み合わせによっていろいろな積載パターンを生み出している。

 さらに、グローブボックスやドリンクホルダーをはじめとする小物収納スペースがあらゆる場所に設置され、ファミリーユースはもちろん趣味のためのクルマとしてもとても使い勝手がいいだろう。

 バックドア開口部はシンプルな形状で、フロアボードがほぼフラットなため荷物の積みおろしがしやすい。後席が独立式のため、それぞれを「倒す・起こす・リクライニングさせる・スライドさせる」などにより、いろいろなアレンジパターンを構成できる。ラゲッジ容量は最大時で520Lとワゴン車なみで、5名乗車時でも35Lのキャリーバッグを5個積載できる。

 アンダーボックスはプラスチックの一体型で取り外して洗うことができる。アウトドアレジャーに使う人にとっては嬉しい装備だ。またボックスの下には車載工具が収納されている。

 グローブボックスは大きく開く。A4ファイルを収納できるサイズなので、車検証入れ以外にもいろいろと入れられる。助手席乗員にとっては、インパネトレーも便利。ここにはボックスタイプのティッシュを置くことができる。


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