いまでは懐かしいいすゞにもRなモデルはある
今年はスカイラインGT-Rが登場して50周年というめでたい年。GT-Rといえば、言うまでもなく、別格の存在であり、日本を代表するスポーツモデルである。それに影響を受けたわけではなかろうが、スカイライン以外にもRなクルマたちは存在する。
じつは世界的に見ると、日本はRがたくさんある国と言ってもいい。今回は魅力的なRたちを紹介しよう。まずはその1から。
1)いすゞ・ベレットGT-R
GTを国産車で名乗ったクルマがベレット。1963年に登場し、GT-Rは1969年に追加されたので、スカイラインGT-Rからは約半年遅れとなる。それまではSOHCだったのを、117クーペに搭載されていた1.6リッターDOHCのツインキャブに換装したもので、足回りも強化されていた。1970年のマイナーチェンジでタイプRへと変更され、ジェミニやPAネロなどに引き継がれた。
2)トヨタ・セリカGT-FOUR RC
「名ばかりのGT達は、道を開ける」など、同じGTとしてスカイラインをライバル視してきたセリカ。当初より、WRCで活躍していたが、ランチアとの死闘などで大いに注目されたのが、6代目だろう。4WDを武器にし、GT-FOURというグレードがメインだったが、そのホモロゲモデルが5000台限定のGT-FOUR RC。この場合のRはレーシーとかレースではなく、当然ラリーを指す。
3)日産パルサーGTI-R
一時、日産もWRCに積極的に参戦していたが、ランチアなどに対抗すべく登場したのが、パルサーGTI-Rだった。パルサーに230馬力の2リッターターボを搭載。アテーサも採用するなどの意欲作で、ボンネットのバルジなど、見た目もかなりのやる気だった。それゆえ、貧乏人のGT-Rなどと走り好きの若者からは呼ばれたりした。実戦では熱害が大きく、苦戦続きだった。