時代の流れかハデさはないが秀作ぞろい! 平成15年生まれのクルマ6選 (2/2ページ)

バカ売れ軽の礎となったクルマも誕生

4)マツダRX-8

 前年の2002年のRX-7の生産終了でロータリーエンジン搭載車もなくなってしまったマツダであるが、2003年にモーターショーにも出展されたRX-8の市販化でロータリーエンジンも復活した。

 RX-8はアメリカの保険料などの理由でRX-7のような2ドアではなく、フル4シーターの4ドアとなった。しかし開発陣は、4ドア化による走行性能の低下を抑えるべく、観音開きドアとすることでボディサイズを極力小さくした車体を開発。ロータリーエンジンも大きな弱点だった燃費と環境性能を劇的に向上させた2ローターNAのレネシスと呼ばれるものを開発し、時代に適合するものとなった。

 RX-8は商業的にもまずまずの成功を納めたが、残念ながら2012年にロータリーエンジンとともに絶版となってしまった。マツダではロータリーエンジンの開発は着実に続けられているので、復活する日を楽しみに待ちたいところだ。

5)スバル・レガシィ(4代目)

 2代目モデルあたりから、かつてのトヨタ・マークIIや日産スカイラインのような「一般的な日本人が買える最高のクルマの1台」というポジションを確立しつつあったレガシィは、4代目モデルでBMWやアウディといったプレミアムカーをターゲットに開発された。

 具体的には各部の細かな改良や熟成はもちろん、アルミ素材や薄くて強い高張力鋼板の採用などによる100kg以上の軽量化、インテリアや塗装といった各部の大幅なクオリティ向上が図られた。また4代目レガシィは3代目までの5ナンバーサイズから3ナンバー幅となったが、全幅の拡大はわずかかつタイヤの切れ角が増え小まわり性能は向上しており、実質的な取り回しはむしろ向上している点も見逃せない。

 4代目レガシィは入魂の作という言葉が相応しいクルマだけに、人気車となったのはもちろん、この年の日本カーオブザイヤーでは2代目プリウスとの激闘を制し、スバルとしては初の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したことでもメモリアルとなった。

6)ダイハツ・タント(初代)

「サイズが限られた軽自動車で室内空間を広げるには全高を高くするしかない」というハイトワゴンの先駆けとなったのはスズキ・ワゴンRの初代モデルだったが、初代タントは全高をさらに高い1700mm台前半に上げたスーパーハイトワゴンの先駆者である。

 初代タントは走行性能こそ褒められたものではなかったが、高い室内高により使い勝手は抜群で、子育て層や高齢層から絶大な支持を集めた。また初代タントのあと、スズキ・パレット&スペーシア、ホンダN‐BOXといったライバル車が登場し、スーパーハイトワゴンが軽自動車における最大勢力となっていることからも初代タントが与えた影響の大きさがよくわかる。

 なおタントはキープコンセプトながら近日中にすべてを一新した次期モデルとなるのが公表されており、次期モデルも非常に楽しみだ。


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