マツダの新世代SUV「CX-30」が満を持して日本市場デビュー! 239万2500円から (1/3ページ)

CX-3とCX-5の間に位置する絶妙なサイズ

 今年3月のジュネーブモーターショーで世界初公開されて話題をさらった、マツダの新たなるコンパクトクロスオーバーSUV「CX-30」。その日本仕様が9月20日、ついに正式発表された。メーカー希望小売価格(10%税込み)は、239万2500円(20S/2WD/6速AT)〜371万3600円(X L Package/4WD)。

 クロスオーバーSUVの「CX」シリーズにおいて、初めて車名に2桁の数字が用いられたCX-30だが、その生い立ちと特徴をひと言で表現すれば、徹頭徹尾「CX-3とCX-5の間」を埋めるべく作られたクルマである。

 それをもっとも端的に表しているのが、パッケージングだ。下記の諸元表を見てみると、全高とフロントレッグルーム以外は見事なほど、CX-30のサイズは「CX-3とCX-5の間」に収まっている。

 なお全高に関しては、CX-3がシャークフィンアンテナをルーフに装着するのに対し、CX-30はバックドアガラスアンテナを採用しているため、実質的にはCX-30がCX-3と同等以上と言えるだろう。

 また、日本の道路・駐車場(とくに立体駐車場)環境に配慮し、全高が4400mm以下、全幅が1800mm以下、全高が1550mm以下に抑えられた。そのため、最小回転半径は同じ5.3mを実現し、車両感覚の掴みやすさにもCX-3以上に細部まで配慮されていることと相まって、取り回しの良さはCX-3とほぼ変わらない。

 何より、CX-3ではタイトだった後席とラゲッジルームの空間がまさに“過不足ない”広さとなっている。これは間違いなく、大人4人が乗車する長距離ドライブのみならず、近所でのちょっとした買い物や送迎のときでも、疲れにくさや使い勝手の面で大きな違いを感じるはずだ。なお、後席使用時のサブトランクを含めたラゲッジルーム容量は、CX-3が350L、CX-30が430L、CX-5が505Lだ。


遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

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