N-BOXだけしか売れず苦戦するホンダ! 復活の鍵を握るこの先登場する4車種とその中身とは (2/2ページ)

新型フィットや初の量産EVに注目が集まる

 そしてホンダを、さらには日本を代表するコンパクトカー、フィットの4代目の華々しいデビューが、間もなく開催される第46回東京モーターショー2019の会場で控えている。エクステリアデザインに大きな変更はないと噂されているが、注目はハイブリッドシステム。これまでの1モーターのi-DCDから、新開発された小型車専用のi-MMD、つまり、トヨタのハイブリッドシステム同様のストロングハイブリッドと呼べる2モーターかつ、モーター走行を基本とするハイブリッドシステムにいよいよ換装されるのだ。ホンダの本気をひしひしと感じ取れる、東京モーターショーの目玉としてだけでなく、2019年後半の大注目車になることは間違いないだろう。

 2019年末のフリード、フィットに続く、ホンダの復活を決定づけるのは、オリンピックイヤーの2020年後半になりそうだ。そう、いよいよホンダのコンパクトEV「ホンダe」が、欧州に続いて日本でも発売される可能性がある。プロトタイプのスペックでは、後輪駆動、EV走行距離200km以上、急速充電対応……とのことで、当然、日産リーフより低価格で新鮮。シティコミューターとして、価格次第では爆発的ヒット作になる可能性大である。

 また、今ではミニバンのメインジャンルとなっているMクラスボックス型に属するステップワゴンも、これまでの経緯では4〜5年でフルモデルチェンジ。現行型が2015年デビューだから、2020年~2021年がフルモデルチェンジのタイミング。令和の乗用車販売台数上位を占める、スーパーハイト系&ハイト系ワゴンを含む軽自動車のNシリーズ、ハイブリッド車がメインとなる新型フィット、いきなり1位も夢じゃないフリード軍団、ファミリーに圧倒的に支持されるMクラスボックス型ミニバンのステップワゴン、そして先進性と親しみやすさを両立するコンパクトEVのホンダeといった超売れ筋&電動車の布陣が揃い、刷新され、完成すれば、ホンダの復活は未来に向けて、極めて現実的なものになるだろう。

 この先、元祖クリエイティブムーバーのホンダからは目が離せない!


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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