公道で実際に役立つものを! 自動車教習所の指導項目に加えるべきメニューとは (2/2ページ)

タイヤの空気圧の影響を体感するプログラムも作るべき

 もうひとつは、タイヤの空気圧の点検と調整法の実技。クルマの定期メンテのなかでも最重要ともいえる、タイヤの空気圧調整の重要性がわかっていないドライバーが多過ぎる(JAFの調査によると、1カ月に一度はタイヤの点検をしているというドライバーは3割未満だった)。

 重要性がわからないだけでなく、点検法、調整法がわかっていないドライバーが多いので、その方法を実地で学んでおいてほしい。できれば、指定空気圧の50%ぐらいの状態と、100%の状態でクルマを乗り比べ、空気圧の影響を体感するプログラムも作ってほしい。

 あとはシミュレーターなどを使って、夕暮れの早めのライトオンや雨天時のライトオンの重要性などを体感するメニュー。さらに劣化したタイヤ、低価格=低グリップのタイヤと、グリップ力の高いタイヤとの走りの違いなども体感できればいいのだが……。

 ともかく、運転の初心者でも『こんなこと役に立つの?』と思うような、カビの生えた教習項目は削除して、誰もが『なるほど。これは安全運転に役に立つ』という教習内容に刷新して、スムース&セーフティな自動車社会に近づいていってほしいものだ。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

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