【事故以外にも使える!】クルマのドライブレコーダーが活躍する「意外なケース」とは (2/2ページ)

事件の解決につながることも!

 また、ドライブレコーダーというのは、走行中は常に録画しているものです。そのため思いもよらない現象などを撮影できることがあります。流れ星や火山の噴火といった自然現象を偶然撮った映像はインターネットの動画サイトにアップロードされていますが、近年ドライブレコーダーで撮影したものを見かける機会が増えてきました。

 個人の楽しみとしては意味がないかもしれませんが、とても珍しい自然現象が記録されるというのは、人類全体としては大切なことです。また、火事や爆発などの事故を偶然記録した映像をもとに、原因解明が進むことも期待できます。

 事故、事件の解決としては行方不明や誘拐が疑われるケースにおいて警察が、その該当時間に付近を走行していたクルマにドライブレコーダーの映像提供を申し出ることもあります。そうした映像から不審なクルマや行方不明者の足取りなどがわかれば、事件解決の糸口になるかもしれません。

 プライベートな映像を見せるのは気分がよくないという人もいるかもしれませんが、役に立つのであれば協力するのはやぶさかでないという人もいるでしょう。その映像をどのように利用するかはオーナーにゆだねられていますが、いずれにしてもドライブレコーダーというは自然と移動型監視カメラとなっています。

 昔から「どこで誰に見られているかわからないよ」と言われていましたが、いまや「どこでも、クルマに撮影されているよ」というわけです。ドライブレコーダーの普及により、いっそう襟を正した行動が求められる時代へと変化しているといえそうです。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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スズキ・エブリイバン(DA17V・4型)/ホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SP(SC82)
趣味
モトブログを作ること
好きな有名人
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