【古いクルマだって安全なほうがいいに決まってる!】商品化されていても後付け安全装置が今ひとつ普及しないワケ (1/2ページ)

機能はかなり制限される上に精度の点でも難しい

 先進運転支援システム、先進安全機能の標準装備化は待ったなしという社会のムードになっている。AEB(衝突被害軽減ブレーキ)の義務化は2021年11月から始まるし、すでに装着率は8割近い。ペダル踏み間違いに対応する装置については後付けできるものも多く発売され、装着にあたって補助金が出るようになっている。

 しかしながら、高速走行時のふらつきを検知して注意喚起をする「車線逸脱警報」については、後付け化の動きは鈍いという印象だ。自動車メーカーが装備してくる機能が、車線維持などステアリングやブレーキ操作によってクルマの姿勢を制御しようというフェイズに入っている。

 この手の後付け製品全般に言えることだが、何らかのイレギュラーな状況を検知して警報を出すことはできるが、クルマをコントロールすることはできない。警報だけでは物足りないということなのだろう。

 車線逸脱警報については後付けの場合は精度も課題となっている。ドライブレコーダーにこうした機能が付いている場合、ウインカーと連動させることができないと単なる車線変更でも警報が出てしまうため煩わしいという声もある。


山本晋也 SHINYA YAMAMOTO

自動車コラムニスト

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