「高くて豪華」なのになぜダメ? 1300万円超の高級車でもデートに不向きなモデル5台とその理由 (1/2ページ)

おもてなし空間が魅力のVIP御用達車はカップルには不向き!

 ドアを開けたら、まるでリゾードホテルのお部屋のようなインテリアにうっとりしたり、心地よいマッサージ機能や専用冷蔵庫がついていたり。幼いころからプリンセスに憧れたり、セレブな暮らしを思い描いたりしてきた女性ならば、そんな暮らしに欠かせない、高級車と呼ばれるクルマでデートをしてみたいものだわ、なんて一度は夢見たことがあるかもしれませんね。それはそれはもう、バラ色の時間になることでしょう。

 ただ、夢を壊そうとしてるわけではないですが、高級車ならなんでもデートが素晴らしいものになる、と思っているならちょっと考え直した方がいいようです。ここでは1300万円以上するクルマを「高級車」と呼ぶことにしますが、よくよく見てみると、デートで乗ったらちょっと難があるかなぁ、という高級車もチラホラ。なので今回は、デートではできれば避けてほしい、そんな高級車の世界をご紹介したいと思います。

1)ランボルギーニ・アヴェンタドール

 まず1台目は、フェラーリと並んで高級スポーツカーの代名詞的存在となっている、ランボルギーニ・アヴェンタドール。お値段、いちばんお安いグレード「S」でも約4200万円でございます。獰猛な顔つきといい、薄く平べったい地を這うようなスタイリングといい、身震いするほどのオーラを放つ、誰もが認める世界最高峰のスーパーカー。

「SVJ」には770馬力/720N・mを発揮する6.5リッターの12気筒エンジンが搭載されて、最高速度は350km/h、0-100kn/h加速はわずか2秒台という超俊足。ハンドルを握ったら最後、目が三角になって夢中でアクセルを踏んでしまうのが濃厚な高級車です。まぁ、日本の公道では2秒しか全開にできないわけなんですけども。

 で、そんなアヴェンタドールはまず、女性にとって乗り降りが最初の難関。ドアが上に跳ね上がるタイプで、その開口部からシート座面までがかなり遠く、しかも座面がめちゃ低いときているので、ミニスカートだと周囲の人に大サービスしてしまう危険が。かといって、足さばきの悪いロングスカートだと、ビリッと破けてしまうことも懸念され、「せっかくのデートなのに、オシャレできないじゃん!」ということになるわけです。

 しかも、ドアを閉める時がまた大変。上から重く大きなドアをエイヤッとおろして閉めるのは、ちょっとした筋トレです。涼しい顔して優雅に乗り降りなんて、なかなかさせてくれません。デートで女らしさを彼にアピールしたいな、と思っている女性には、ちょっと厳しい選択と言えそうですね。

2)トヨタ・センチュリー

 2台目は、打って変わって快適すぎるあまりにデート向きではない、トヨタ・センチュリー。お値段、約2000万円でございます。センチュリーと言えば、どこぞの社長や政治家などVIPが乗るクルマとして有名なので、一度は乗ってみたいな〜と漠然と思っている人も多いようですが、それは皆さん、後ろのシートに座ることをイメージしているわけです。

 デートとなると、運転席に彼、助手席に彼女、というのが一般的ですが、はっきり言ってセンチュリーは、前の2席の空間はまったく豪華でもなんでもないんです。

 オットマンやテーブル、カーテンやマッサージ機能など、プレミアムな装備はすべて後席に備わっているので、前にカップルが座って後ろがぽっかりと空いた状態だと、美味しいところをまったく味わえないことになります。

 これじゃあ、かなりもったいないですよね。もちろん、誰か専属のドライバーを雇って、ふたりで後席でイチャイチャするには、とてもいいクルマかもしれませんけどね。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

新着情報