楽しいが「一歩間違える」と命の危険も! クルマのDIYで「痛い目」をみがちな点7つ (2/2ページ)

足まわりは片方ずつ手を付けるのがコツ

5)電装品の不動

 ナビやドラレコ、レーダー探知機など、後付けの電装品を自分で取り付けるのも楽しい。しかしよくあるのが配線が終わって、いざオンにしてみてもうんともすんとも言わないこと。相手は電気だけに発見が難しく、なかでも面倒なのが配線を取る場所は正しくても、接触不良などでじつは電気が通じていなかったというパターン。テスターでなくても、安い検電テスターでいいのであると便利だ。

6)ブレーキの組み付け

 自己責任ではあるが、ブレーキを自分で分解整備するのは法律的に問題はない。ディスクブレーキであれば、実際のところ簡単にできる。とはいえ、難所はあって、正しい組み付けがわからなくなってしまうことがある。パッドだけならはまる場所は一目瞭然なのだが、ピンや鳴き止めのプレートなどの向きや位置がわからなくなったりする。ブレーキを含めて、足まわり整備の鉄則は左右同時にはできないため、万が一わからなくなっても、片方を手つかずにしておけばどうなっているか確認できる。もし同時にバラバラにしてしまうとお手上げだ。

 またパッドを新品にするとキャリバーのピストンを押し戻さないと厚さが増しているので、元に戻せなくなる。手でなんとかなるだろうと油断すると、固くて途方にくれるという例も多い。

7)ネジ類のなめ

 旧車の場合はボルトが錆びていてネジ山を舐めたり、頭が落ちたりする。一方、最近のクルマではサビでボロボロになることはないため大丈夫だと思いきや、工具が正しくないと意外に簡単にいってしまう。固いネジを緩めるのにスパナではダメだし、ドライバーも番手を合わせて溝にキッチリとはまるようにしないと舐めてしまう。一旦舐めるとリカバーは大変だ。

 DIYでの失敗といっても、事前の準備や情報収集をしっかりとしておけば、避けられるものは多い。冒頭ではネットでの記事があふれ過ぎていると書いたが、うまく使えば先人からのヒントになるのも事実なので、うまく活用するといいだろう。


近藤暁史 KONDO AKIHUMI

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愛車
フィアット500(ヌウォーバ)/フィアット・プント/その他、バイク6台
趣味
レストア、鉄道模型(9mmナロー)、パンクロック観賞
好きな有名人
遠藤ミチロウ、岡江久美子

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