ロールスにベントレー! 超高級SUV飽和状態のなかでも「ランボルギーニ・ウルス」がバカ売れするワケ (2/2ページ)

市場の声を最初にキャッチしたのが「ベンティガ」

 2000年代のアメリカでの社会現象は、欧州での消費トレンドにも少なからず影響を及ぼし、また経済成長著しい中国でもSUV志向へと急速にシフトしていった。

 こうした高級SUV市場という下地ができると、当然ながら「もっと上を目指したい」という富裕層の欲望が生まれてくる。

 それを最初にキャッチしたのが、ベントレー「ベンティガ」だ。

 2012年のスイス・ジュネーブショー、会場2階のベントレーブームのワールドプレミアで、後のベンティガとなる、コンセプトモデル「EXP 9F」を見た時、「ついにここまで来たか!?」という思いと「本当に売れるのか?」という疑心が交錯した。

 だが、それから3年後の2015年にW12搭載車が確実に売れ、さらにV8搭載車で一気にブレークした。欧米、そして日本での販売実績を見ていると、ベンティガが女性からの支持も高く、販売を下支えしている。

 一方、ベンティガのプラス1000万円級となるロールスロイス「カリナン」は、乗る人を選ぶ印象がある。

 これら2台に比べると、ウルスは、純粋にランボルギーニ好きが「もう1台のランボ」として手元に置きたくなるようなモデルといえるのではないだろうか。

 今後、アストン「DBX」が登場。さらに、フェラーリが満を持して2021年市場参入の可能性が高まるなど、スーパーSUV市場はウィズコロナ時代でどこまで拡大するのか、注目が集まる。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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