日本でも「主要車種」なのに海外で発表! 国産メーカーは日本市場を軽視しているのか? (2/2ページ)

スポーツカーまでも世界戦略車になっている

 そうした中で、メディアおよび一般向けの世界初お披露目の場も、日本ではなく海外で行われるケースが増加している。最近の例では、2019年にトヨタ「RAV4」がアメリカでお披露目され、アメリカでの販売好調を受けて日本でも復活したことは記憶に新しい。

 さらにいえば、スポーツカーまで世界戦略車としての位置付けが強まった。2020年はオンライン記者発表が定常化したが、日産「フェアレディZ コンセプト」はアメリカのファンミーティングの模様が強く打ち出され、またスバル「BRZ」はアメリカで先行発表と先行発売となった。

 将来的に、日本は人口減少などの社会背景の変化に伴い、自動車市場は縮小傾向になることは明らか。日本メーカーとしても、生き残りをかけて、改めて世界戦略車のあり方を見直そうとしている。

 そのため、日本車なのに海外で世界初お披露目というケースは今後、さらに増えることになるだろう。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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