成功or失敗? 2020年のマイナーチェンジ車7台の「進化度」と中身を採点! (2/2ページ)

乗り心地や走行安定性が高まったモデルも存在!

SUV

5)三菱エクリプスクロスPHEV(9月)

 クリーンディーゼルターボを廃止した代わりに、プラグインハイブリッドのPHEVを加えた。エンジンは主に発電機を作動させ、駆動は前後に装着されたモーターが担当する。

 PHEVは運転感覚が機敏でスポーティだが、以前のクリーンディーゼルターボに比べると後輪の接地性を高めた。開発者も「PHEVを安定重視の設定にしている」という。エクリプスクロスPHEVは環境性能が優れ、なおかつ走りのバランスも良い。足まわりが柔軟に伸縮して乗り心地も優れている。

*変化度数:9点

6)スバル・フォレスター(10月)

 発売当初は2.5リッターエンジンを主力としたが、マイナーチェンジで廃止され、2リッターのe-BOXER(ハイブリッド)を拡大設定した。さらにレヴォーグと同様の1.8リッターターボも加えている。

 ターボを搭載するスポーツは足まわりも変更され、スポーティな走りを楽しめる。現行フォレスターは、スポーツ指向の強い2リッターターボを用意しなかったが、そのスバルらしい走りがよみがえった。

*変化度数:7点

セダン

7)レクサスIS(11月)

 マイナーチェンジだから、エンジン構成などは以前と同じだ。V型6気筒3.5リッターは燃費が悪く価格は割高だが、ボディパネルを含めて車両の大半を刷新した。

 とくに走行安定性と乗り心地のバランスは大幅に向上している。限りなくフルモデルチェンジに近いマイナーチェンジとなった。

*変化度数:10点


渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
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