ぶつかっていなくても事故は成立する! いま急増中の「非接触当たり屋」に要注意 (3/3ページ)

ドライブレコーダーと安全運転が当たり屋を遠ざける!

 しかし一番いいのは当たり屋に遭遇しないこと、狙われないことだろう。そのためにはどんなことができるだろうか。

 これももっとも効果的なのはドライブレコーダーを付けること。それもフロント側だけでなく、リヤ側にも用意したい。非接触事故は接触事故に比べると少しわかりにくいが、それでも証拠として残せることもある。当たり屋側も、積極的にドラレコ車をターゲットにすることはないだろう。「ドライブレコーダー録画中」のステッカーを貼ってアピールするのも効果的。

 あとは隙を見せず、安全運転を心がけること。とくにスマホをいじりながら運転しているドライバーはターゲットにされやすい。というか危険だし違法だ。走り出す直前までスマホを操作しているのも大きな隙になる。駐車場からクルマを出すときは、周囲に怪しい影がないか軽くチェックするのもいいだろう。妙に車道側に寄って歩いている歩行者、自転車にも十分気をつけたい。

 もちろん任意保険にも入っておこう。最近は「弁護士特約」といって、事故の際に弁護士費用を補償してくれるオプションも用意されている(最初から付帯されていることもあり)。仮に相手ともめたときでも、それが当たり屋だと立証できない限り、あるいは疑いが濃厚でない限り、警察は民事不介入で動いてくれないこともある。そんなときに頼りになるのは弁護士。ただし弁護士特約を使える条件は保険会社やプランによって微妙に違うのでチェックしておくべし。

 また今回はクルマが被害に遭うケースを紹介したが、自転車や歩行者をターゲットにした当たり屋も急増している。これもスマホなどで注意が逸れている隙に、わざとぶつかるなどしてモノを落として弁償させる、というパターンが多い。クルマを降りてからも油断は禁物だ。


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