百花繚乱のハイブリッド車! 本当に「コスパ」に優れる5台とは (1/2ページ)

イメージもよく長期的に見た出費は少ない一石二鳥なクルマも!

 現在も新型コロナウイルス禍ではあるものの、クルマの販売はメーカーによる差も小さくないにせよ堅調だ。これには新型コロナウイルス感染を防ぐため、移動手段にクルマの利用を再び考えている人が増えているということもありそうだ。

 また新型コロナウイルス禍という不安な状況下だけに、クルマもリセールバリューなどまで含めた「長期的に見たコストパフォーマンスのいい、出費の少ないクルマ」が人気となっている傾向もあり、ここではトヨタ車中心となるが、「本当にコストパフォーマンスのいいハイブリッドカー」をピックアップしてみた。

1)トヨタRAV4

 ミドルSUVのRAV4は通常の2.5リッターハイブリッドとプラグインハイブリッドを設定する。RAV4は通常の2.5リッターハイブリッドでもスポーツモデルといってもいい動力性能とリッター20km近くが期待できる燃費を両立している上に、クルマの完成度や趣味性も高いという、売れて当然の商品だ。

 そこに昨年加わったPHV(プラグインハイブリッド)はカタログ発表で95km走れるというEV走行距離に加え、加速力はバッテリーの大容量化による重量増がありながらもフロントモーターの大幅なパワーアップによりスポーツカー並み(具体的には筆者が所有するトヨタGRヤリスの1.6リッター3気筒ターボ+4WDと本当に同等で、しかもMTのGRヤリスに対しRAV4 PHVはアクセルを全開にするだけだ)だ。

 それでいて価格差は補助金やエコカー減税を含めず、装備の違いを考慮すると約62万円と、充電すれば街乗りは電気自動車としても使えるPHVとして使わなくても、動力性能の向上だけでも納得できる範囲だ。それがエコカー減税と令和3年度の補助金を加味すると実質30万円差に縮まるのに加え、PHVとして使えば燃料コストでも縮まるという素晴らしいコスパをもつ。

 さらに給電機能も標準装備なのでアウトドアや災害の際にも頼りになる存在となってくれるだけ魅力あるモデルだけに、リセールバリューも期待できそうと文句ない。そんなクルマだから需要に供給が完全に追いつかず、登場時には即受注停止となってしまったのも当然と言えば当然だ。現在は受注を再開しているが、また「供給が追いつかず受注停止」ということにならないかがちょっと心配だ。

2)トヨタ・ハリアー

 ハリアーはRAV4をベースにしたゴージャスなインテリアやスペシャリティなクーペルックをもつという、都市部により似合うキャラクターを持つミドルSUVである。

 ハリアーハイブリッドはRAV4ハイブリッド同様の燃費に加え、リセールバリューが残価設定ローンの一例で3年後約60%、5年後43%と高い。それでいて新車価格がそう高いわけでもないので、トヨタ・アルファードなどと共通する「まわりからのイメージも良好ないいクルマに乗れて、その割に長期的に見た総合的な出費は少ない」という人気車の醍醐味を存分に味わえる。


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