残念すぎる「2番手」! クルマとしては「負けてない」のにトップに立てない国産車5選 (1/2ページ)

知名度や販売力によって差がついたジャンルも!

 たいていの日本車にはライバル車があり、熱い戦いが繰り広げられるとクルマの進化などの好循環が起こりやすい。しかし販売台数がそのジャンルのトップにまったく及ばず2番手以下が定位置というモデルもある。そういったモデルを挙げながらその理由を考えてみよう。

1)スズキ・スペーシア

 ホンダN-BOXがトップに君臨して久しい軽スーパーハイトワゴンにおいて、スペーシアはここ数年2位が続いている。スペーシアをN-BOXと比べると車重の軽さを生かした動力性能と燃費、クロスオーバー的なギアの設定など、スペーシアのアドバンテージも少なくない。

 それでもスペーシアがN-BOXに勝てないのは静粛性や乗り心地、インテリアといった各部の質感が見劣りすることと、ホンダというメーカーが持つブランド力による知名度などが大きいのではないだろうか。そのあたりを考えると、スペーシアは王者N-BOXに対し十分健闘していると言えるのかもしれない。

2)スズキ・ソリオ

 プチバンと呼ばれることもあるスライドドアを持つコンパクトカーにおいて、ソリオはパイオニアである。だが、販売はソリオの対抗馬として2016年にトヨタとダイハツの共同開発によるルーミーが登場して以来(最近まで兄弟車のタンクもあった)、ソリオの販売はルーミーの2分の1、3分の1となっている。

 しかしソリオとルーミーを比べてみると、ソリオの先代モデルと比べてもルーミーのアドバンテージはほとんどなく、その差は昨年11月にソリオがフルモデルチェンジされ、より拡大している。

 それもルーミーが売れるのはトヨタの全ディーラーで買えるという販売力に尽き、4000台という月間販売台数に対し5000台程度がコンスタントに売れているソリオは十分な成功を収めているといえる。


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