「星占い」に「生物兵器防衛モード」! 想像の「斜め上」を行く今どきクルマの衝撃装備5選 (2/2ページ)

みんなで楽しめるものから安全に寄与するものまで

3)日産スカイラインの「星占い」

 3つ目は、日産スカイラインに搭載されている「星占い」機能。

 ナビ画面のメインメニューから情報チャンネルという項目をタップすると、「今日の星占い」がチェックできるようになっています。朝のテレビ番組などと同じように、12星座ごとの占いがすべて見られますので、自分だけでなく同乗者や仕事先の人など、気になる人たちの運勢もチェックできますね。

4)メルセデス・ベンツGLEの「フリードライビングモード」

 4つ目は、もしかしたら命の危険を救ってくれるかもしれない、すごい機能と言えるメルセデス・ベンツGLEの「フリードライビングモード」。これは48Vの電気システムを備えたアクティブサスペンション「E-ACTIVE BODY CONTROL」を生かして開発されたもので、4輪のスプリングとダンパーを個別に制御することができます。

 それによって、例えば砂漠や深い雪道などで完全にスタックした場合でも、4輪を別々に何度も上下させて大きくホッピングさせながら、砂にかかるタイヤの荷重を変化させてトラクションを回復。見事に脱出することができるという、別名「脱出モード」とも言われています。また、ディスプレイをタッチすると、4輪の地上高を個別に調整することができるので、1つの車輪がスタックしている場合などでも、素早く脱出することができるのです。これは心強いですよね。

5)テスラ・モデルXの「生物兵器防衛モード」

 そして5つ目は、いまだに新型コロナウイルスに怯えながら暮らしている今、ぜひ体験してみたいと思ってしまう、テスラ・モデルXの「生物兵器防衛モード」。これは、病院のクリーンルームや宇宙産業などで使われている空気濾過システムから着想を得て開発された「HEPA(High Efficiency Particulate Air Filter)フィルトレーションシステム」で、花粉やバクテリア、PM2.5、ウイルスなどの汚染物を車内に侵入する前に取り除き、かつ車外に排出するまでに完全に消去するというものです。

 この効果を実証するためにテスラは、最高レベルに汚染された空気で満たした大きなバブルにモデルXを入れて、生物兵器防衛モードを指導。すると、わずか2分でキャビン内の空気を清浄し、さらに数分後には車外の空気まで清浄し始め、PM2.5レベルを40%も低下させたということでした。すごいですよね。もしウイルステロが起こったとしても、モデルXに乗ってさえいれば生き残れるかもしれません。

 というわけで、車内で過ごす時間を楽しいものにしてくれたり、笑いを提供してくれるものから、命を救ってくれるものまで、驚くべき機能があるものですよね。皆さんの愛車にも、まだ気がつかない「隠れ機能」が眠っているかもしれませんよ。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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