MT乗りは湿度の高い「梅雨」や「夏」の「クラッチ」に要注意! 「切れなくなる」3つの要因とは (2/2ページ)

長期不動車はクラッチが張り付くケースも

 もうひとつ、クラッチレリーズシリンダーが劣化し、フルードが漏れるのも珍しくないトラブル。リフトアップして、レリーズシリンダーのカバーをめくって、フルードが漏れていたらアウト。放置しておいても解決せず、クラッチが切れなくなるので、早めにオーバーホール、もしくはASSY(アッセンブリー)交換するしかない。

 最後はクラッチが張り付くケース。これは古いクルマで長期間動かしていなかったクルマに起こりやすい。

 これは、すり減ったクラッチの摩擦で出たダストがクラッチ板に付着し、湿気などと合わさり固着したのが原因。

 クラッチペダルとブレーキペダルを同時に踏みつつ、ギヤを1速に入れ、スターターモーターを回すことで、固着した面を剥がせることがあるが、数秒のクランキングで剥がれなければ、無理せずレッカーを呼んで整備工場に運んだ方がいい(普段から乗っているクルマなら、古いクルマでも固着する心配はない)。

 夏はロングドライブの機会も増えるので、旅行などの前に、バッテリーやエアコン、冷却水、タイヤの点検と併せて、クラッチフルードの汚れ具合やレリーズシリンダーのチェックをやっておこう。


藤田竜太 FUJITA RYUTA

モータリングライター

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