バリバリのスポーツモデルなのに家族から文句が出ない! 走りが忘れられない「世帯持ち男子」が乗るべき5台のクルマ (1/2ページ)

この記事をまとめると

■スポーツカーでも意外とファミリーで乗って快適なクルマはある

■リヤシートやラゲッジスペースが広ければ認めてもらえる可能性は上がる

■リヤにアクセスするためのドアがあるモデルならなおよし

2ドアスポーツモデルでも無理なくファミリーユースは可能

 待望の子供が生まれるのは嬉しいことですが、その陰でクルマ好きの男性が戦々恐々としているのは、奥さんに「クルマ買い替えて」と言われやしないか、ということ。スライドドアや天井が高くて広い室内、アレンジ豊富な3列シートが子育てに便利だと言われていますが、多少なりとも走る楽しさを諦めざるを得ないのは確かなので、ブルーになってしまうのです。

 でも、本当にそうでしょうか? スライドドアでも3列シートでもないけど、意外とファミリーで乗って快適なクルマはあるものです。今回はそんな、思いっきり走りを楽しめるのに、ファミリー向きなクルマたちをご紹介します。

1)スバルBRZ

 まず1台目は、もう間もなく新型が登場するスバルBRZ。2+2シーターのスポーツカーで、新型はエンジンが2.4リッターになってパワーアップし、乗り味もとても上質でなめらかになりました。全長が前後合計で25mm拡大しており、リヤのトレッドも少し広がっているので安定感がしっかりあります。

 後席は乗り込む時には頭をぐっと屈めないと入れませんが、大柄な男性には窮屈でも、子供や小柄な女性なら座ってしまえば結構ゆったりしています。トランクスペースも決して大きくはないですが、A型ベビーカーなら積めます。

 ATモデルにはノーマルモードのほかにスポーツモードがあるので、家族で走る時にはノーマルモード、パパが一人で走る時にはスポーツモードで楽しむのもいいですね。

 ちなみに兄弟モデルのGR86は、パッケージ的には同等ですが、走りの味はかなり違っていて、どんどん振り回したくなるヤンチャな感じの楽しさが際立つモデルなので、ファミリーにはあまり向かないかもしれません。

2)日産スカイラインGT-R(R33型)

 2台目は、世界中にファンがいるスカイラインGT-Rのなかでも、とくにファミリーにおすすめなのがR33 GT-Rです。名機と呼び声高いR32と比べると、ちょっと人気が落ちるのがR33ですが、R32より拡大したボディとホイールベース、ボディ剛性アップによって手にした乗り心地の良さや安定感は、むしろ後席に座る家族にとっては好都合。

 なんたって、当時は上級セダンだったローレルと車台を共有していたのですから、居住性だってそれほど悪くないはずなのです。

 自主規制ギリギリの280馬力を発生する2.6リッター直6ツインターボエンジンは、今聞くとすごく味のあるサウンド。そんな音を聞きながら育った子供は、将来もクルマ好きになることが期待できるかも? 現代のクルマのように気の利いた快適装備はありませんが、トランクは広大でたくさん荷物が積めます。

3)ホンダ・シビックタイプR(FK8型)

 3台目は、すでに2022年に新型登場のアナウンスがありました、ホンダ・シビックタイプR。現行モデルは受注終了していますが、新型が出たら一気に中古車市場に放出される可能性がありますので、狙い目のスポーツモデルです。

 やはり4ドアスポーツですから、乗り降りが圧倒的にラク。クーペフォルムなので頭上はちょっとタイトですが、チャイルドシートを装着してもOKな高さは確保されています。真っ赤なシートベルトが意外に女性ウケがいいんですよね。

 それに、前後席とも収納が多めで、後席左右にはコートフックまであるので、奥様も喜びそう。大開口のラゲッジは深さもあり、使わない時は収納できるトノカバーがついているのも気が利いています。後席が6:4分割で倒せて、レジャーの大荷物もOK。サーキットを走れるような足まわりを持ちながら、スイッチ一つで走行モードを「コンフォート」にも変えられるので、ファミリーでも十分に使いやすい1台です。


まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
MINIクロスオーバー/スズキ・ジムニー
趣味
サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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