プロとアマが1台のマシンをシェアする面白レース! インタープロトが「見る」も「やる」も魅力的な理由 (1/2ページ)

腕で勝負する素のマシンが「kuruma」

 読者諸兄は「インタープロト」をご存じだろうか? ル・マン24時間レースで優勝した実績を持つ関谷正徳氏が富士スピードウェイを舞台に2013年に立ち上げたワンメイクレースで、マシンは専用開発のスポーツカー“kuruma”を使用。搭載されているエンジンはトヨタ製の4000cc・V型6気筒で、ABSやトラクションコントロールシステムなど、ハイテクデバイスを省いたピュアなレーシングカーだ。

 リヤウイングやフロントのカナードなどの空力デバイスもないことからラップタイム的にはFIA F4と同レベルで、正直、マシン単体だけを見ればスピード感に欠け、迫力不足は否めない。

 しかし、いざレースが始まるとインタープロトではテール・トウ・ノーズ、サイド・バイ・サイドの接近戦が展開されており、見るものを魅了している。

 それもそのはず、同レースのプロフェッショナルクラスにはロニー・クインタレッリや山下健太、福住二嶺、関口雄飛、野尻智紀、坪井翔などスーパーフォーミュラやスーパーGTで活躍するトップドライバーが集結している。百戦錬磨の強豪がワンメイク車両で戦っているだけに、そのバトルはレベルが高く、エキサイティングなポジション争いが展開されているのだ。

「kurumaのフィーリングは独特で、ハコ車ではあるんですけど、フォーミュラのような動きで機敏な走りをする。クルマ自体はダウンフォースがないので、あえて似たような感じのクルマを探すならFIA-F4に近いかな」とインプレッションするるのはGR GARAGE YOKKAICHIで32号車を駆る坪井で、「インタープロトは同じクルマ、同じエンジン、同じタイヤの完全ワンメイクでプロドライバーが戦うことはあまりないし、富士ではスリップストリームを使ったバトルができるので、見ている人からすれば面白いと思います」と付け加える。

 さらに「インタープロトはプロクラスのほか、ジェントルマンクラスもありますが、プロと組んで同じクルマでレースをするので、データを共有しながら教えられことから、ジェントルマンドライバーにとってもスキルアップに最適です。面白いフォーマットだと思いますよ」と坪井が語るように、インタープロトはアマチュアドライバーを対象にしたジェントルマンクラスが設定されていることもポイントだと言えるだろう。


廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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