愛され続ける理由は「初代」にあった! 何代も続く「名家カー」のルーツを探る (1/3ページ)

愛され続ける理由は「初代」にあった! 何代も続く「名家カー」のルーツを探る

この記事をまとめると

■初代の存在が偉大すぎて、その勢いは今でも衰えない

■コンセプトは当時のまま進化していることが多い

■ネームバリューは圧倒的なので、それを生かした商品展開が今後も増えるだろう

今でも売れ続ける人気モデル! 成功のカギは初代モデルにあり

 このところ、クルマの進化は著しい。脱炭素、自動運転社会に向けて、軽自動車から高級車に至るまで、全方位に近未来型のクルマが続々と登場している。それは、今から20~30年前、いや、それ以前のクルマ、ユーザーからは想像もできないことと言っていい。ここでは、人気モデルの初代にスポットを当て、その現代版の進化ぶりを振り返ってみたい。

 まずは、今、日本でもっとも売れているクルマ、コンパクトカーのトヨタ・ヤリスである。その起源は1999年まで遡る。その年にデビューした、スターレットの後継車となる初代ヴィッツは、国内だけでなく、欧米などの世界市場を意識した、日本のコンパクトカーの概念を変えた1台だった。

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初代ヴィッツ全体画像はこちら

 その丸っこい内外装デザインはまるで欧州車、いやフランス車のようで、しかし、センターデジタルメーターや車内の収納の豊富さなど、じつに凝った、今でも通用する仕立てとなっていたのである。プラットフォーム、1リッター直4エンジン、足まわりなど、すべてが新開発であり、欧州仕様のユーロサス仕様まで加わり、当時としては、まるで欧州車に乗っているかのような雰囲気、走りが味わえたのだ。

初代ヴィッツリヤ画像はこちら

 ボディサイズは全長3610~3660×全幅1660×全高1500mm、ホイールベース2370mmであった。また、プラットフォームを共用する車種として、ユーティリティモデルのファンカーゴ、セダンのプラッツが存在した。

 2代目はほぼ変わらないデザインを踏襲し、初代に続いて人気を博したが、2010年に登場した、現在のトヨタ車を思わせるフロントマスクを採用した3代目では、リーマンショックの影響もあって、全体的な質感がやや後退した印象を受けることになった。

2代目ヴィッツRS全体画像はこちら

 そんなトヨタ・ヴィッツは2020年3月に販売が終了。ちなみに、ご存じのとおり、ヴィッツの海外仕様は初代からヤリスのネーミングであり、2020年2月に登場した、今をときめくトヨタ・ヤリスは、まぎれもなくヴィッツの後継車であり、ネーミングをやっと世界で統一したことになる。

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 とはいえ、かつてのヴィッツのような丸っこいデザインとは決別し、コンパクトながら、ダイナミックなデザインが特徴となる。ボディサイズは全長3940×全幅1695×全高1515mm、ホイールベース2550mmとなり、初代に対して、5ナンバーサイズを守りながらも拡大。しかも、ガソリン車とともに用意されるHVモデルは、WLTCモード燃費最高36.0km/Lという、HV専用車の最新のアクアを凌ぐほどの世界トップレベルの驚異的数値まで手に入れているのである。トヨタ最新の先進運転支援機能のトヨタセーフティセンスの装備など、初代のオーナーからすれば、隔世のコンパクトカーに仕上がっている。もっとも、依然、ライバルにある電子パーキングブレーキやオートブレーキホールド機能は採用されていないのだが……。

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