街じゃほとんど見かけないクルマがトップの不思議! 11月の新車販売台数ランキングを考察した (2/2ページ)

人気モデルは先行発注しているケースも

 しかし、ある首都圏のトヨタ系ディーラーにて12月上旬に聞いた話では、「先日、ようやく受注第一号(9月14日発売前の予約での発注)のカローラ クロスが納車になりました」とのこと。確かに街なかでカローラクロスを見かけることはまずない。今回上積みとなった分はまだまだ限定的といっていいだろう。これが本格的に納車が進んで行けばカローラシリーズのトップ維持に貢献していくかもしれない。

 また別の話では、「知り合いが先日レンタカーを借りたら、2021年11月末登録でオドメーター50kmという、おろしたての新車となりました。『納期遅延が問題になっているなかでレンタカーに新車が入るなんて不思議だ』と知人は話していました。ただ、レンタカーのようなフリート販売車では、年間レベルで計画的に車両の入れ替えスケジュールが決まっているので、先行し、しかもおそらく“フリート生産分”などとして、一般ユーザー受注分とは別の生産スケジュールに組み込まれているようです。それでも、おそらく遅れて店舗へ供給されたものではないかと思われます」とは事情通。

 一般ユーザー向け生産枠でも、人気車種ほど“見込み発注”として、ディーラーが人気ボディカラーや人気オプションをつけたモデルを先行発注しているので、その見込み発注車両ならば、今日の納期遅延騒ぎのなかでも比較的短い納期での納車が実現すると販売現場では聞いている。

 販売現場で聞くと、9月・10月の納期遅延がかなりひどかった時期に比べると、確実にメーカーから納期遅延になっていた車両がやってきて納車できているとのことである。

 ただし「工場稼働を正常に戻すとメーカーはアナウンスしいていますが、今後ずっと平常稼働するのかといえば、そこまで期待はしておりません。完成車をある程度まとまって生産できる部品が集まった段階で生産しているようにも見えます。2022年3月まで、つまり決算にできるだけ反映させるために、2021事業年度内はなんとか平常もしくは平常以上の工場稼働は維持していくのではないかと考えております」とセールスマンは語ってくれた。

2021年11月新車販売ランキングトップ30(台)

ホンダN-BOX(15482)
トヨタ・カローラ(13631)
トヨタ・ヤリス(11940)
トヨタ・ルーミー(11654)
ダイハツ・タント(10822)
スズキ・スペーシア(10790)
日産ノート(9412)
日産ルークス(7413)
スズキ ・ワゴンR(7267)
トヨタ・アクア(7251)
トヨタ・ヴォクシー(6711)
トヨタ・ライズ(6217)
ホンダ・フィット(6074)
ダイハツ・ムーヴ(5979)
ダイハツ・タフト(5613)
トヨタ・アルファード(5423)
ダイハツ ミラ(5396)
ホンダ・ヴェゼル(5381)
ホンダ・フリード(5114)
スズキ・ハスラー(4812)
スズキ・ジムニー(4652)
トヨタRAV4(4510)
スズキ・アルト(4160)
トヨタ・プリウス(4089)
スバル・フォレスター(3975)
トヨタ・ノア(3888)
日産デイズ(3868)
トヨタ・シエンタ(3808)
ダイハツ・ロッキー(3615)
ホンダN-WGN(3599)


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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