ライバルの新型デビューでいまモデル末期の「セレナ」が狙い目! 納期も短く値引きも大きく「人気上昇中」だった (2/2ページ)

新型になったライバルに対するセレナの魅力は?

 セレナは2021年11月24日に、特別仕様車「XVエアロ」を発売している。XVグレードをベースに、専用フロントバンパー、抗菌仕様シート、サイドシルプロテクター、リヤエアロバンパー、LEDリヤコンビネーションランプ、ハロゲンフォグランプ、16インチ(2WD)、15インチ(4WD)アルミホイールが特別装備されている。

 ハイウェイスターほど押し出し感の強さはないが、標準仕様ほど地味でもない、そんな顔つきがウケており、いまやセレナのなかでは売れ筋グレードになっているというのである。専用装備ではないものの、XVエアロ発売に合わせて、セレナ全車にディーラーオプションとして電子シェードが用意され、これも好評を得ているようである。これはワンタッチでリヤガラスを遮蔽できるという装備で、簡単にプライバシー空間を作ることができるのである。

 XVエアロで改めてセレナを試乗する機会に恵まれたのだが、e-POWERユニットについては、一部で「音がうるさい」との話もあるが、セレナでは遮音性の高さもあり、車内が静かなことに驚いた。先代ノア系のハイブリッドではインバーターと思われるノイズが、ほぼダイレクトに室内に入ってきているような、うるさいイメージが強かった。新型はまだ試乗していないものの、静粛性の高さをアピールしているので、そこは新型ノア&ヴォクシーではチェックしたいものと考えている。

 とくにセカンドシートになるのだが、セレナはたっぷりとしており快適性も高かった。シートアレンジを重視し、寸詰まりにもなりがちなミニバンのシートだが、全般的にもたっぷりしていた。

 1.2リッターエンジンを発電機として搭載するe-POWERユニットも、市街地や都市高速を走ったかぎりでは、非力なイメージは感じなかった。

 とにかく、アルファード譲りともいえる、押し出しの強い顔つきのノア(エアロ系)&ヴォクシー。そこへの真っ向勝負を避けたかのように、あっさりとした顔つきのステップワゴン。セレナのXVエアロはちょうどライバル2車の間をとるような顔つきとなっており、新型車2台を相手に、セレナはかなりいい勝負を展開していきそうである。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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