プリウスにアクアにマークIIもゴロゴロ! 一般のロシア人は日本車大好きだった (2/2ページ)

チューニングや日本車の人気が高い

 ロシアではこれといったインセンティブもなく、極寒の期間も長いのにトヨタ プリウスが大好きで、街なかで世界から輸入されたプリウスが多数走っている(アクアも目立ってきた)。トヨタ・マークⅡやチェイサー、クレスタなどが輸入され、車高を落とし、太いマフラーをつけて乗り回すひとも目立つ。モスクワに限れば、レクサスの新車が世界的にもよく売れており、LXなどは1週間も滞在すれば、日本の3年分ぐらいは見かけることができる。

 しかしロシアが2014年にウクライナ南部にあるクリミア半島を併合すると、隔年開催となる2016年と2018年のモスクワモーターショーの会場からは、ほとんどの西ヨーロッパブランドと日本ブランドのブースが消えた(2020年は新型コロナウイルス感染拡大により開催されなかった)。ロシアが拒んだのか、西ヨーロッパブランドなどが出展を取りやめたのかは定かではないが、すでにウクライナ侵攻前からクルマの世界に限って言えば、政治対立の影響を受けていた(新車販売は継続されている)。

 2018年のモスクワモーターショーでは、超高級サルーンとなる、ロシアブランド車“アウルスセナート”がデビューしたが、これはプーチン大統領専用車の民生版となる。プーチン大統領専用車はそれまではメルセデスベンツだったとのことだが、クリミア問題を受け「対立する西ヨーロッパ車に国家元首が乗っているのはおかしい」との声もあり開発されたと聞いている。

 とはいいつつも、西ヨーロッパ車やアメリカンピックアップに乗っているロシアの人も多いので、徹底した“欧米車排除”というわけでもなかったのだが、欧米の動きとは少し距離を置いていた当時の安倍政権(安倍元首相とプーチン大統領の個人的関係も当時は良かった)のロシア政策もあり、日本車だけでなく日本のサブカルチャーや日本人にも好意的に接するロシアの人が目立ってきていたのではないかと筆者は考えている。

 2008年に初めてロシアを訪れた時は冷たい対応が目立っていたことに比べると、直近で訪れた時のロシアの人たちがフレンドリーに接してくれたことがとても印象に残っている。それだけに今回の軍事侵攻は残念で仕方のないことだと筆者も感じている。


小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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2019年式トヨタ・カローラ セダン S
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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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