セダン受難の時代の最後の砦! 乗るならいまの国産絶品セダン5選 (2/2ページ)

純ガソリンエンジンのセダンを楽しむ最後のチャンスかも

 いやいや、まだしばらくは、最後かも知れないハイパフォーマンスなガソリン車やハイブリッドセダンに乗りたい。乗り納めたい……というなら、日産スカイラインのプロパイロット2.0搭載車だ。高速道路同一車線においてのハンズフリードライブも可能で、ハイパフォーマンスとともに先進感も満載。プロパイロット2.0はアリアのほうが進化しているとはいえ、それでも王道セダン×先端技術を実現した1台として今や希少な存在でもあるのだ。

 MIRAIもスカイラインもそれなりの価格になってしまうが、もっとリーズナブルに今風のセダンを……というなら、約220万円から手に入るマツダ3セダンがお薦めだ。そのエクステリアデザインは、コンパクトセダンとして最上級の美しさを備え、走行性能、シートの出来を含め、なかなかの仕上がりと言っていい。

 後輪駆動のハイパフォーマンスセダンにこだわるなら、レクサスISも今、乗るしかない候補の筆頭の1台。そのデビューは2013年とかなり前になるが、今買えるモデル(2020年のMC以降)の走行性能はフルモデルチェンジに近い真価を遂げたもの。デザイン、機能、装備、走り、乗り心地を含む快適性のどれをとっても決して古さを感じさせないレクサス一流の魅力、商品性がある。

 比較的コンパクトなサイズにして、真正スポーツセダンと呼べるのが、スバルのWRX S4だ。スバルのセダンはB4がなくなり、インプレッサのセダン版のG4とこのWRX S4のみになってしまったが、水平対向2.4リッターターボ+AWD+CVTのS4はスバルのスポーツモデルの代表となるWRXシリーズにして乗りやすく、サーキット走行も得意という純ガソリンエンジンのハイパフォーマンスセダンそのもの。こうしたクルマはマジで、今乗るしかない。


青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2023-2024日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ゴルフヴァリアント
趣味
スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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